KAWASHIN アイデア 子育て

怒られてもなぜ平気? 子どもが同じ行動を繰り返す理由とは・・・

投稿日:

■1. ママのお小言が時間の確保につながる場合
ゲームやテレビを止めたくない子にとって、ママの「ゲームをやめなさい」「テレビを消しなさい」はたしかにイヤなサインです。しかし、子供がもっともイヤだと思っているのは、ゲームやテレビがただちにOFFにされること。もしママがガミガミと言っている間、そのままゲームやテレビをONにしておけるのなら、それは子供にとって悪くはないパターン。そのお小言にさらされつつも、テレビを見ていられるからです。引きのばし作戦成功というわけです。「ママがガミガミ、クドクド怒るのは、時間の確保につながる」と子供が判断すれば、次回も繰り返そうと思ってしまいます。

■2. ママを怒らせてでも注意を自分に向けたい場合
子供は、自分に注目してもらいたいとき、次から次へとママが怒るようなことをすることがあります。子供がもっとも欲しているのは「親の愛情」というのは周知の事実ですが、親の目線の在り方でその愛情を確かめようとすることがあるのです。もし「パパやママにもっと見て欲しい」と思っている子が、自分の力で親を振り向かせたいとき、「泣けば来てくれる」「騒げば振り向いてくれる」「いたずらをすれば飛んできてくれる」と分かれば、もっと泣き、もっと騒ぎ、もっといたずらをするようになっていきます。そのとき、たとえ怒られても、欲しかった「愛情確認」ができたことはその子にとっては「いい結果」。それにより、その行動が繰り返されるようになるのです。

悪いパターンの繰り返し、どう解消していくべき?

「自分が望む報酬を得られる行動は繰り返される」というのが“正の強化”の原理。だから、ママのお小言をスルーするだけでゲームの時間を長引かせることができたり、ちょっといたずらすればママが飛んできてくれたりすれば、その行動は強化されていきます。

このような場合、ママの叱る姿自体が強化要因になってしまっているので、いくら叱っても、その行動が改まることはないのです。やめて欲しいから叱っているのに、逆に促進させてしまっている……、何とも皮肉なことです。しかし、一見すると抜け出せないような泥沼状態も、目線を変えることで改善することができます。

■時間の確保につながっているときの断ち切り方
まず、ゲームやテレビのような「長引かせ」のケースは、その目的(スイッチを切る)をすぐに達成することがポイントです。長々とお説教したくなる気持ちは山々ですが、それが長引かせにつながりますので、それよりも、すみやかに「終了」を目指しましょう。

■愛情確認につながっているときの断ち切り方

また、「愛情確認」のケースは、親の時間的な余裕がまともに影響しやすく、「下の子が生まれた」などの一時的なイベントで起こることも多いようです。忙しいからという理由で、その子がご機嫌なときに目を配ってあげないと、子供は何とか視線をゲットしようと奔走してしまうのです。この状態は、「いたずらをしなくてもママは僕のことをしっかり見てくれる」と子供自身が実感できるようになれば改善していきます。つまり、普通にしているときに目線を配る量を増やし、「いたずらは必要ない」と感じてもらえるようにするのです。いたずらをされてしまうと、逆にもっと忙しくなります。また、イライラしたり怒鳴ったりといいことはありません。それよりは、普段の普通のことにちょっと目をかけてあげるだけで、子供は正しい形の愛情を受け取ってくれるようになります。

 

(出典:All about)

この文章中にある『人間は自分にとって「いい結果」を得られると、その行動を繰り返すようになります。「悪い結果」がもたらされると、それを避けるようになります。これは大人も子供も同じなので、感覚的に理解しやすいと思います。要は、人間は自分の行動の理由に因果関係を求めるのですね。』に関して僕は、中学生の『暗記テスト時における行動』が思い浮かびました。

行動パターンとしては大別すると3つです。

①積極的に取り組む

②いやいやながらも取り組む

③ほぼ(または全く)取り組まない

です。

①に関しては、知識が増えることに対して、または近い将来(定期テストや受験)に役立つものとして『いい結果』と捉えられる子どもですね。

②に関しては、暗記テストに不合格になったときの試練(再テストや間違えた語句を数十回書くといったこと)を『悪い結果』として何とか回避しようとする子どもであり、

③に関しては、暗記テストを行うことであったり、それに関して練習しなければならないという行動そのものを『悪い結果』になるであろうと捉え回避している子どもです。

 

 

 

①のパターンの子どもは言う事なしですが、厄介なのが②のパターンなのです。②の中でも暗記テストを合格する子どもはたくさんいるのですが、それらの知識が暗記テストが終わった瞬間からザルの用に抜け落ちていき、肝心なタイミングの際(模擬試験や定期テスト)に暗記テストを行ったことがあまり役にたっていない・・・という子どもたちを数多く見てきました。

 

②や③の子たちに必要なことは暗記テストを行う際にこれが近い将来どういうことに、どういう風に役に立つかという事を十分に想像させ、そして理解させていくことこそが我々講師側にとって最も重要な事項だと思います。

 

-KAWASHIN, アイデア, 子育て,

Copyright© 山口市・宇部市の学習塾「かわしま進学塾」KAWASHIN , 2024 All Rights Reserved.