僕は就職して2年目に挫折を味わった。
初めて校舎の責任者を任された。
大先輩のあとで、まったくキャラが違う。
もちろん教室運営なんてものは、身についておらず生徒がドンドン辞めていった。
5人目が辞めたあと、電話が鳴った。
退塾の話だった。
僕はその生徒が辞めたら、責任者を降ろしてもらおうと思っていた。
自信はなくしていたが生徒への愛情だけは負けたくなかった。
僕の気持ちが通じたのかその生徒は続けてくれることになった。
その生徒の名前は今でも忘れない。
それからは残ってくれた生徒達に愛情を注ぎまくった。
卒塾するまで一日も休まなかった。
休みの日には校舎に行って電話をし、家庭訪問に出かけた。
その生徒は志望校に合格した。
その生徒が辞めていたら今の僕はないだろう。
一度、入塾してくれた生徒は最期まで面倒を見たい。
塾講師が苦しむのは、生徒が不合格だったとき、生徒が辞めるときだろう。
自分の信念を日頃から良く話し生徒に理解してもらう。
信念から外れた行動をした時に本気で叱っても大丈夫な人間関係を構築する。
人間一度や二度は挫折を味わったほうがいい。
でも、そこからの行動が一番大事だろう。
挫折
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