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各小中高で新たに導入され始める【探求学習】とは何か、バシッと説明できますか? ―調べたことを、参考図書添えてまとめます。

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そもそも、【探求学習】とはなんなのか?

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そもそも、【探求学習】とは、つまり何なのか?

 

これを一言で言いきってしまうと誤解が生じがちなのですが、今のところ自分の中で一番しっくり来ている定義を、まずは引用してみます。

 探究学習は、自ら問いを立てて、それに対して答えていく学習です。

 

教科における、教師が立てた問いを生徒たちが正解を探すのではなく、自分自身で問いを立てて、その答えを出したいという「探究心を大切にして、学習を進めていく方法です。そのため、「生徒の主体性をいかに引き出せるかが重要なキーワードになってきます。

https://fora.or.jp/report-inquiry/

 

・・・なんとも、わかるような、わからないような、という話ですね。言葉だけなら、「自分で数学の問題を作って自分で解く」といった作業もその一環に思えますが、正直そんな単純で簡単な話ではなさそうです。

 

実際、文部科学省による指導要綱の解説には、こんな文章が書かれています。

課題は,問題をよく吟味して生徒が自分でつくり出すことが大切である。例えば,日頃から解決すべきと感じていた問題を改めて見つめ直す,具体的な事象を比較したり,関連付けたりして,そこにある矛盾や理想との隔たりを認識することなどが考えられる。また,地域の人やその道の専門家との交流も有効である。そこで知らなかった事実を発見したり,その人たちの真剣な取組や生き様に共感したりして,自分にとって一層意味や価値のある課題を見いだすことも考えられる。

目標を実現するにふさわしい探究課題については,地域や学校の実態,生徒の特性等に応じて,例えば,国際理解,情報,環境,福祉・健康などの現代的な諸課題に対応する横断的・総合的な課題,地域や学校の特色に応じた課題,生徒の興味・関心に基づく課題,職業や自己の進路に関する課題など,横断的・総合的な学習としての性格をもち,探究の見方・考え方を働かせて学習することがふさわしく,それらの解決を通して育成される資質・能力が,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくことに結び付いていくような,教育的に価値のある諸課題であることが求められる

しかし,本項において挙げられているそれぞれの課題は,あくまでも例示であり,各学校が探究課題を設定する際の参考として示したものである。これらの例示を参考にしながら,地域や学校の実態,生徒の特性等に応じて,探究課題を設定することが求められる

 

これを乱暴に要約すると、「生徒の特性や周囲の状況に応じながら、様々なスキルが複合的に求められる問題を生徒自身が発見し、学びを深めながらそれを解こうと努力すること」ではないかなと思います。

 

実際、先の資料には、【探求学習】が目指すプロセスが図示されており、それを見ると一層腑に落ちるのではないでしょうか。

 

―ちなみに今のところ、僕は「卒業論文」や「自由研究」といった課題に取り組むのと非常に似たプロセスだなと感じており、かつこの考え方で大きくずれているわけではなさそうだ、と捉えています。

 

まだまだ抽象的ではありますが、さわりだけでも伝わっていたら嬉しいです。

 

【探求学習】を通じて鍛えたいスキルとは?

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続いて、この【探求学習】の狙いはなんなのか、少し掘り下げてまとめたいと思います。実は先ほど紹介した図に、それらは端的にまとめられています。

この図を簡単に解説すると、探求学習を通じて、主体的に課題を設定し、それを解決するために必要な情報を集め、それらを整理・分析し、最終的にまとめたものを全体に発表する・・という一連のサイクルを継続し続けるという感じです。

 

やはり先ほど例として挙げた、卒業論文や自由研究に似ているなと思います。(比較的長い期間を要することも含めて)

ある種、アクティブラーニングの極みという印象もありますね。

 

ちなみに、このある種最終目標の部分については、指導要綱にはこんな風に書いてあります。

「思考力,判断力,表現力等」は,「知識及び技能」とは別に存在していたり,「知識及び技能」を抜きにして育成したりできるものではない。いかなる課題や状況に対しても,「知識及び技能」が自在に駆使できるものとなるよう指導を工夫することこそが「思考力,判断力,表現力等」の育成の具体にほかならない

そのためにも,情報活用能力や問題発見・解決能力を構成する個別の「知識及び技能」,これまで身に付けてきた「考えるための技法」が自在に活用されるような機会を,総合的な探究の時間や他教科等の中で,意図的・計画的・組織的に設けること等の配慮や工夫が
重要になってくる。あるいは,総合的な探究の時間においては,探究の過程を通すというこの時間の趣旨を生かして,課題を解決したいという生徒の必要感を前提に,その解決の過程に適合する「知識及び技能」を教師が指導するという方法もあり得る。

 

ここを読んでもわかる通り、学校で習う知識そのものを否定するわけではなく、それらを適切に組み合わせて、様々な問題を解くという経験値や思考が大切である、という趣旨だと言えます。

 

思い切って言えば、起業家といった、組織のリーダーに求められる考え方を身に着けるための学習ですね。日本人の弱点とされる部分に大きなメスを入れるような施策であり、これが機能すれば、色々ワクワクする未来になりそうだなと思います!

 

さて。ここまで調べてみて、自分なりにまとめていく内に、「あれ?この話、どっかで読んだな」という感覚が、実はありました

そしてその出典を思い出して、そこに書いてあった内容に思い巡らすと、なるほど、似たこと(あるいは完全に同じこと)が、記されていると気づきました。

 

ということで最後に、もう1つだけページを変えて、【探求学習】の言わんとすることを一層理解できるであろう推薦図書を、簡単に紹介しつつ載せておこうと思います!

 

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