コツコツ学習することがいつもいつでもうまくいく保証はどこにもない。
二宮金次郎の像しかり、蛍雪の功の逸話しかり、学業で功を立てるためには、日頃からコツコツと学習を欠かさず続けねばならないというイメージが先行しがちです。
冷や水を浴びせるようで恐縮なのですが、それを鵜呑みにすると、ちょっと危険なところがないわけではありません。例えば、コツコツやりさえすれば、一日の学習時間はどうでもいいという勘違いですね。
根拠となる論文を探し切れなかったため少し理屈がふわふわするのですが、例えば英語においては、毎日10分の学習を7日続けるより、週に1回70分の勉強をやる方が効果が高いという研究もあります。
これは僕も体感として感じるところがありますね。そもそも集中力というのは、課題に取り組み始めて、大抵5~10分くらい経ってから深まってくるものです。
それを考えると、あまり”コツコツ”やり過ぎると、集中力が深まる前に学習が終わることとなり、押しなべて言えば質の低い時間を積み重ねているも同じ、というダークサイドがあるんですね。
となれば、毎日国数英理社を10分ずつやることで50分の勉強時間を確保するより、月曜日は国語50分、火曜日は数学50分、といった風にローテを組んだ方が、学習効率的には良い可能性が高い、ということです。
これについては同感で、例えばよく世界史や日本史を毎日やる生徒がいますが、そんなに頻度上げなきゃダメなほど日々進度は無いだろうと、心のどこかで正直思ってます。
復習は週1回でもOK。ただし、ガツンと学習時間を確保し、なるべく一気にやってしまうのがそのコツです。
尚、これは僕自身も意識しないとかなり難しいのですが、本来復習を行うべきタイミングとは、忘れる前ではなく、忘れるか忘れないかのギリギリのところです。
週1回だけの学習では不安で仕方がなくても、学習した時点から最低でも2日空けて復習した方がベターです。参考にしてみてください。
https://daigoblog.jp/study-bestresults/
このことと、夏季講習は、何の関係があるの?
復習をするには、短期間でガッツリと。この話が、夏季講習とどう結びつくのか?その繋がりは、そのカリキュラムにあります。
中1・2は4~5日、そして中3は9日というのがカリキュラムになっていますが、これはその日数内で、それまで習った全てを確認するという意味です。
まさにある種、短期集中型。夏休み全てを使って、じっくりじっくり復習するのではなく、一気にガツンとやってしまう。それが効率的で、それこそが夏季講習の中身というワケです。
―ちなみに、夏季講習が終わったらどうなるかというと、再び予習を前提とした通常授業に戻ります。そしてその予習を通じて、大抵は夏季講習で実施した分野の復習が行われます。(数学とかがわかりやすいですね)
まさに、隙を生じぬ二段構えってヤツですね。(想像以上に懐かしい)
特に受験生にとっては勝負の夏とはよく言われますが、引退した部活生がなぜ急激に点を伸ばしやすいかというと、全エネルギーを一気に注いで、それまでの遅れを取り戻すからです。
結果、ドカンと復習が終わることになり、その後に力をつけやすくなる、と。この現象を考えてもやはり、皆さんが思っている以上に、短期集中学習の威力は絶大と考えて良さそうです。
(ただし試験前日に徹夜して臨む一夜漬けは論外やで^^)
「夏季講習ってあれでしょ?ただの復習でしょ?」という誤解が、この記事を通じて少しでも氷解できていれば幸甚です。
ということでタイトル通りざっくり2000字、ここまでお読みいただきありがとうございました!
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