大問1:リスニング編
はい。さくっと感想だけ言うと、例年並みか少し簡単という感じですかね。
というより、楽に解けるのはマジで楽に解けるのに、難しいものはやたら難しいという風に、バランスがちょっと極端だという感想を持ったんですよね。
その上で、小問ごとの雑感を書いていきます。
テスト1
No.1 例年並み。落としてはならないレベル。
No.2 これも落としてはならないレベル。
No.3 少し面倒。〇曜日と〇曜日と〇曜日、あと〇曜日に・・という情報から、『何日間』の方を拾うという問題。とはいえ、取れてほしいナァ・・。
No.4 結構面倒。「私の誕生日は年始めなの!」という音声から誕生日を推測するというもの。英語を英語のまま理解するスピードが遅い生徒は、思考する時間が足りなかったのでは?と思っちゃいます。
テスト2
No.1 感謝のセリフを言うだけ。つまり、落としてはならないレベル。
No.2 人によっては難。話者二人の間柄が何かを掴めなければ、答えは選びづらいかも。しかし、逆に間柄と質問の中身さえわかれば、答えはぶっちゃけ一択です。
No.3 やや難。これも状況が把握できないと厳しい。リスニングの勉強法を間違えていると、正直いつまでたっても当たってくれないレベルの問いです。(後述)
No.4 勝負の分かれ目?質問を聞き取るのは別に難しくないものの、聞こえてきた乗り物とは【別の物】を選ぶことになるので、勇気が要る?かもしれないですね。
テスト3
A 聴き取れた生徒は多いと思いますが、若干スペルが難しい。地力の差が出そうな問題です。
B 落としちゃダメ!
C 落としちゃダメ!
D 聞こえてきたまんまを書いたら失点する典型例。聞こえてきた情報を、『メモに合うよう』加工する必要があるため、聞きながら答えを埋めていくと難易度がアップします。
ってことで、最後にリスニングの学習方法についてです。
ハッキリ言うと、目で読み取るスピードがそもそも遅いと、リスニングの点数はそこ止まりです。
例えばリスニングの音声を聞きながら台本を読んだ際、置いて行かれるようだと地力が全然足りていない証拠です。
ここを鍛えるには、やはり『速度を出すための意識』や『トレーニング法』が非常に大切になります。
まず心掛けたいのは、『英語を英語のまま理解すること』です。感覚としては非常に難しいですが、なんてことはありません。
例えば『Excuse me』と誰かに言われたとき、
『えーっと、エクス・キューズ・ミーは私を許してくださいって意味だから・・』、あ、いま私は『すいません』と言われたんだ!!
・・なんて長ったらしいプロセスを踏む生徒は居ないと思います。言われた瞬間、訳さずとも『あ、なんか謝られたわ』と感じますよね。
英語を英語のまま理解するとは、こういう途中過程をすっ飛ばして理解できる英語のレベルを高めていくことです。
いちいち頭の中で日本語に訳している限り、その速度をいくら上げても限界があります。人差し指2本でキーボードを叩くのを極めても、5本指で叩ける人にはまず敵わないのと同じですね。
では、どうやってそれを克服するか?オススメしたい学習法は山ほどあるのですが、今回は1つに絞ります。
『音読』です。とにかく、何をすればいいのかわからなければ、これを推します。
やってみるとわかりますが、音読中は「英語を脳内で日本語に直しながら読む」ことが不可能になります。
すると、自転車にコロを2つ付ければ原則転ばなくなるのと同じで、強制的にその思考が身についていきます。
正直我流でリスニングを20分するより、きっちり音読を5分する方が、点は上がります。ぜひ試してみてください。
では続きまして、やや物議をかもしそうな選択問題について、雑感を書いていきます。