まず先に言ってしまうと、僕が使っていたのは
『セルフイマジネーション』と『分散学習』の2つです。
(こんなカッチョイイ名前があるとは後で知りましたが)
では、それぞれについて説明していきましょう。
①セルフイマジネーション
すごく簡単に言えば、
『その英単語が表す場所にいる自分や、
動作をしている自分を想像すること』
です。よくわかりませんね。
例えば、『pond』という名詞があります。
意味は『池』であり、大抵は、
pond = 池
という『言葉』と『言葉』のセットで覚える生徒が多いです。
一方、『セルフイマジネーション』とは、こんな感じで覚えます。↓
pond =
https://www.getpond.com/category/pond-contractors
つまり、『言葉』と『イメージ』のセットで覚える、ということです。
―ただ実際、『めんどくさっ』と思われたかもしれません。
また、丸暗記でも覚えられるもん!という反論もあるかもしれません。
確かに、『ネズミ』とか上記の『池』とかは、丸暗記でも割と覚えられるでしょう。
しかし、この『セルフイマジネーション』は、
『動詞』や『形容詞』といったイメージしにくいもの
を覚えるときに、その真価を発揮します。
例えば、英検1級単語の頻出単語に、plummetいうのがあります。
意味は、『真っすぐに落ちる、急落する』というものですが・・・。
正直、こういうアバウトな意味合いの語句を丸暗記するのは、
僕でも無理です。勘弁してください。
―では、このふわふわした意味の単語を
『セルフイマジネーション』的に覚えればどうなるか、
やってみましょう。
plummet =
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/16/121500189/
てな感じです。
―この暗記法には向き不向きがあると言われそうですが、実際は
『実験の結果、暗記法として優れている』のが確認された方法
でもあります。↓
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/06/blog-post_14.html
英語に日本語を直接結び付けるのには、やはり限界があります。
慣れるまで時間は少しかかりますが、是非ともオススメしたい方法です。
②分散学習
こちらは、さっきのより言っていることは簡単です。
要は、『時間を空けて復習しましょう』というそれだけです。
参考記事:https://daigoblog.jp/5eficiency-studymethod/
色々と細かい話は抜きにして、とりあえず今日は僕が意識していたことのみお伝えしましょう。
まず、覚えたことは翌日、翌々日に確認するのを心掛けました。
ただ、そのやり方にはちょっと工夫があります。
―今から少し複雑な話をしますので、ちょっとだけ気を付けてください。
例えば、3月11日(水)から学習を初めて、1~50番までの単語をとりあえず覚えたとします。
(これを①としましょう)
そして翌日(12日)、勉強を始める際はいきなり新しい単語から始めるのではなく、
もう一度①で覚えた単語を自分でテストし、確認するところからスタートします。
そしてそこで間違えた単語には、『正』の字の『一』を横に書いておきましょう。(これらを②とします)
―その後に、改めて51~100番までの新しい単語を覚えます。(これらは③としましょう)
さて、その翌日(13日)。この日は勉強の開始時に、②と③のチェックを行います。
そしてその後に101~150番の新しい単語を・・・という具合ですね。
―要するに、
覚えた次の日は全ての単語を、
そこから先は、間違えたヤツだけを、
とにかく何度も繰り返し頭に叩き込む
という話です。難しければ多少我流にアレンジしていただいても構いません。
ただ結果、これをグルグル回すと、単語帳はこんな感じになるはずです。↓
鉄則は、『期間を空けての繰り返し』です。これは覚えておいてください。
―ただし、この単語帳暗記における自分へのテスト(赤下敷きで隠すヤツです)には、
超大切なコツがあります。
それは、自分への合格点を大甘にすることです。
先ほどの『plummet』を例にとると、本来の意味は以下の通りです。
『<ものが>真っすぐに落ちる、<人気・物価などが>急落する』
―僕はこれについて、
『なんかめっちゃ落ちる的な意味のヤツ!』と答えても、正解と扱っていました。
これぐらい甘くて良いのです。むしろ、これぐらい甘い方が良いのです。
一字一句たがわず覚えなければ・・・という完璧主義は、
こと莫大な量の暗記に際して、邪魔にしかなりません。
自分に対して甘く単語の合格点を設定し、サクサクと前進している感じを維持する。
こうやってモチベーションを維持していくのも、英語の勉強には大切なファクターなのです。
ただ、こんないい加減なことを言っていると、こんな声が聞こえそうです。
『でも、そんな適当なことを言ってたら、単語テストでボロボロになる・・・』
・・・特に内申点が気がかりな生徒程、気にしそうな話です。
―これまたほぼ杞憂だと言っておきましょう。
単語テストも、雰囲気が合っていたら基本○が付くからです。
『interesting』について、『面白い』という訳が○で、
『興味深い』という訳が×になることが無いのと同じです。
むしろ、レベルが高い問題になればなるほど、
単語の定義を、本来の意味から離れすぎない程度に、意図的に広げるという力が求められます。
『私たちには安らぎの時間が求められているのだ』みたいな日本語から、
『We need to take a rest.』という英語を書けるかどうかは、
定義をあえてイメージで、そしてアバウトに覚えておくのが大切です。
―まだまだ言いたいことはありますが、冗長になりましたので、この辺にしておきましょう。
この春休み、単語をある程度おさえておけば、超絶大きなバックボーンとなります。
これは間違いありません。
ここに書いたことが、皆さんの学習の一助になることを願っています。
それでは今日はこの辺で。