すなわち一番の難所に対してボク以外の人々の力を使ってこそ(もらってこそ)、これをクリアできるのではないのかという目論見でした。
この写真、見る人によっては余裕そうに見えるのかもしれませんが、一番苦しかった35km地点です。
ただ苦しい時こそ『スライムガンバレー』の声援に精一杯メロイックサイン🤘と『ガンバルよ』とか『アリガトー』の声で応えていきました。
そうすると不思議なことに大腿筋の痛みが薄れて行き、落ち込んでいたペースも徐々に回復していきました。
タイミング的に最後の足攣り対策ジェルの効果が発揮されだしたということなのかもしれませんが、少なくともこの回復するまでの間で気持ちが折れなかったのは間違いなく、沿道の人々の応援のおかげです。
そこからは給水場毎に給水では無くてその水を両ふとももにぶっかけて冷やすことによって騙し騙し走っていき何とかペースを回復しつつ3時間38分39秒でゴールしました。
ボクは『スライムを被った』からこのレースをこのタイムで走りきることができたと本気で思ってます。
『そんな被り物をして走るとか、暑くなるし絶対に遅くなるよ』ということを何人かに言われましたが、ボクからすると全然逆でこのスライムがあったからこそ何とかなったんじゃないかなって思ってます。
苦しい時こそ自分一人でどうにかするのではなくて、他の人に助けてもらうことの重要性を骨身に染み渡るまで体感できた非常に貴重な体験でした。
しかし苦しい時になってから助けを求めるのではなくて、常日頃からそういう態度で周りと接しているからこその『苦しい時』だと思います。
応援者の絶対的な存在感と、その応援者を一人でも多く増やすためにできる自分の日常の行動。
この2点がひょっとしたら『目標達成』に対して最も重要なことなんじゃないのかなぁって思いました。