そもそも過去問を解く狙いとは?
その前にまずは、過去問を解く理由、もとい狙いについて話しておきましょう。
これは、、大きく分けて3つあると僕は考えています。
簡単に紹介しましょう。
① 実際の試験の形式に慣れるため。
② 自分の弱点を掴むため。
③ 一日の学習時間を圧縮するため。
順に解説します。まず①はいいですよね。
本番はどれくらいの時間配分で解けば順調なのか、難易度はどれくらいなのか、今までの知識がどう問われるのか、そういったあれこれを確認するという感じです。
練習ばかりしても試合には勝てませんが、実戦としての試合がそうそう頻繁にあるわけでもない。
だからこそ必要な、いわば練習試合みたいな位置づけですね。
②についても、うすうすわかっているのではと思います。
自分は何を対策しなければならないのか、問題を一通り解けば、数値や正答数に、それらがはっきりと出てきますよね。
一次関数ができませんでした。だったら、一次関数を新研究でやり直したり、質問したりすればいい。
落ち込むよりもまず、活かすことを考えましょう。
そして、個人的に欠かせないのが、③の考え方です。
僕は過去問を上手く使うことで、一日の勉強時間を圧縮できると考えています。
要するに、人が2時間必要な勉強を、30分で終わらせられる、という意味です。
例えば、数学の大問3以降の問題を思い出してみてください。
基本そのレベルになると、一つの武器だけで解ける方がレアになりませんか?
二次関数の解法として平行四辺形の性質が求められたり、一次関数の動点問題で相似の知識が使われたり、といった具合ですね。
逆に言えば、1題解くだけで、それらすべてを一気に確認できるということです。
これらの単元をいちいち問題集や参考書で確認していたら手間ですが、(質のいい)過去問なら一撃です。
だからこそ、試験が近づいてくるにつれて、演習をメインに据えた方がいいというわけですね。
そしてどうせなら、自分が受ける学校のそれを使った方が、一石二鳥どころか三鳥にもなる、と。
過去問は解いたら終わりなんてのは、非常にもったいない勘違いだということが、伝わっていたらうれしいです。
ではそれを踏まえて、ここからはいよいよ、効果的な過去問の復習法について、お伝えしたいと思います。
科目ごと、技能ごとに分けておくので、自分に関係あるところだけ拾い読みしてみてください。