山口・宇部の学習塾、KAWASHINグループのイケメン、おさむです!!
ぼちぼちと主要私立大学の出願も締め切りを迎え、来週中ごろから私立大学一般入試が始まります。
山口はだいたいの生徒が国公立志望なだけに、私立入試は前哨戦といった感じはありますが、ここでリズムをつかんでおかないと本番のメンタルに大きく影響します。
今日は実際の東進生の話。
ちょっとしたことで受験全体のバランスを崩しかねない。
今までの努力(何年間の努力かは人それぞれだけど)がちょっとした判断の誤りで無駄になるかもしれない。
そんなお話です。
これは5年前の私立大学受験。
実際のかわしん生の話です。
彼は、関東圏で私立大学(学部)試験を全部で5つ受験するためにホテルに1週間の宿泊をしていました。
その夜は寒く、東京では横殴りの雪。
翌日、第一志望ではなかったけど入試を控えていました。
彼にとっての初日の受験は第三志望のすべり止め。
普段の力を出せば楽に合格できるレベルにいたので完全に油断をしていたそうです。
『入試の前日は無理をしない』
学校の先生や私からもそうアドバイスされていたにもかかわらず、24:00過ぎまで勉強し、初めて一人で過ごす東京の夜に少しだけ高揚し、2:00頃までテレビを観てしまいます。
(明日の入試は楽勝。)
そう思っていたようです。
それでどころか、今日無理をしたら、明日は疲れ果てて早めに眠れる。明後日の本命の私立ではコンディションばっちり!
みたいなことを考えていたようです。
これが大きな落とし穴になります。
リラックスしすぎた彼は、いつの間にか布団もかけずベッドの上で眠ってしまいました。
そう。
目覚ましののアラームをセットせずに…。
彼が寒気に耐え切れなくなって目を覚ましたのは試験開始40分前。
どこにいるのか、なぜ見慣れない部屋にいるのかわからなかったそうです。
そして状況を把握し、パニックになったそうです。
大学から比較的近いホテルだったのでタクシーに飛び乗れば間に合います。
顔も洗わずに部屋を出て、試験開始5分前に試験会場に到着。
もちろん自分以外の受験生は席につき、落ち着いて単語帳などを眺めています。
かたや猛ダッシュして教室に入った彼は肩で息をしています。
目覚めて30分で試験会場です。
正直言って正常なメンタルではありません。
彼は毎朝、起きたら必ずトイレに行っていたのですが、その日はその暇もありませんでした。
試験会場の長机は3人がけ。
遅刻ギリギリに教室に入ったため、右端に座っている生徒に一度立ってもらって、真ん中の席に座ります。
そして座った瞬間に、急にトイレに行きたくなりました。
だけど試験開始まであと3分ほど。
試験官も問題用紙を配布しようとしています。
しかも、また、右端の受験生に一度席を立ってもらわないといけない。
そんなことを考えて、彼は、『我慢する』という選択肢を選びました。
試験半ば、脂汗をかきながら結局途中退出をしてトイレに行き、集中力は完全に切れました。
いくら格下の大学とはいえ、1時間目の国語が終わった瞬間に不合格だとわかるほどの答案だったそうです。
試験終了後、帰りのホテルまで彼は1時間ちかくかけて歩いて帰りました。
極寒の東京の午後、朝大慌てでホテルを出たためコートもありません。
タクシーやバスに乗ればすぐにホテルに帰れるのに、徒歩を選んだのは止まらない涙を人に見られるのが恥ずかしかったからだそうです。
悔しくて、情けなくて、なによりも翌日の私大第一志望のことを考えたら怖くてたまらなくなった。
そんな状況で迎える夜は地獄です。
怖くて眠れません。
その悪循環で、結局彼は私大全滅。
後ろ盾のないまま国公立前期試験に臨むことになりました…。
さて、この失敗談の原因は何かというと、格下大学(すべり止め)に対する油断です。
いくら模試でA判定をとり続けている大学でも、本番で点が取れなければ合格できません。
ここからは常に受験を意識した生活をしてください。
毎日のルーティンを大切にしてください。
受験当日だけ5:00に起きようとか、変なことはやめてください。
そうしたいのであれば少なくとも1週間前からそういう生活に切り替えて体を慣らしてください。
受験は一発勝負。
何が起こるかわからない。
すべり止めだろうとすべてが『本番』!
最高の準備をして毎回の本番に臨んでくださいね!!