マツコ・デラックスのテレビ番組でも
大絶賛だった「蚊に刺されやすい人の特徴」
について、
過去にNHKの番組で放送された
高校生の研究についての記事を紹介します。
蚊に刺されやすい人の特徴を発見したのは、
当時、高校生だった田上大喜さん。
それは、意外な疑問からの大発見でした。
ガッテンにすごい高校生が登場。京都の「虫博士」。小学生の時に妹と山へ虫取りに行った時、妹だけが蚊に刺されまくることに疑問を持って蚊の研究を開始。
— rai-chan (@rai_chee) 2016年8月31日
↓飼育している蚊には自分の腕を差し出して餌にする。飼育箱に妹の持ち物を次々に入れるも、蚊は無反応。ところが「ある物」を入れると蚊たちが大興奮。針を出して刺そうとする、あちこちで交尾を始める。従来、蚊は一生に一度しか交尾をしないと考えられており、これは世界的大発見。
— rai-chan (@rai_chee) 2016年8月31日
田上さんは、妹が自分よりも
蚊に刺されやすいことに疑問を持ち
蚊の研究を始めます。
高校生の時に、足の匂いを嗅がせることで、
一生に一度しか交尾しないといわれていた蚊が
複数回交尾することを発見。
妹が蚊に刺されやすい理由は、
足にいる常在菌の種類の多さが
関係していることを突き止めました。
↓蚊は妹の「靴下」に反応していた。でも、いろいろな人の靴下を試した結果、刺されやすさと匂いの強さに関係はなかった。足の裏の菌を培養したら、刺されやすい人は金の種類が多いことがわかった。
菌が作り出す微量の物質が蚊を興奮させている。それが何かは…彼が京大とかで研究するのかな— rai-chan (@rai_chee) 2016年8月31日
原因は、妹の靴下にいた常連菌!!
なんと、田上さんと妹では、
足の菌の数が3倍の違っていたそうです。
このことは筑波大学の『「科学の芽」賞』の
高校生部門で賞を取った
『蚊が何故人間の血を吸いたくなるのかを、ヒトスジシマカの雌の交尾数で検証する』
という田上さんの論文にも
書かれています。
菌の種類数に着目してみると、妹は合計1千289種類、僕は438種類都妹のほうが私の3倍近い足の菌の種類を持っていた。
(中略)
足の菌と蚊の反応を見てみると、目視で見分けただけでも蚊が反応した足の菌を持っている人は蚊が反応しなかった足の菌を持っている人と比べて足の菌の種類が1.5倍多かった。
簡単にできる蚊に刺されにくくなる必殺技
番組の中で、
田上さんは蚊に刺されにくくなる方法を、
マツコさんにこのようなアドバイスしました。
除菌シートで足を拭いたら、蚊に刺されにくくなったんです!
この対策方法を聞いて、
「これはいいんじゃない」
とマツコさんも絶賛していました。
実際に田上さんが実験した結果では、
妹の足を除菌することで蚊に刺される頻度が
1/3に減少したのだそうです。
田上さんの論文にも、
以下のような結論が導き出されていました。
1.蚊の刺されやすさは足の菌に関係している
2.蚊の反応の有無には、年齢、血液型、性別、飲酒の有無には関連性が見られなかった
3.蚊は全ての人の足の匂いに反応するわけではなく、足の菌の種類が多い人に激しく反応する
4.例え蚊が好きな足の匂いを持っていたとしても、足を石鹸で洗浄したり、靴下等布で覆ったりすることで蚊が吸血しにくくなる
5.蚊が好きではない足には共通した菌が存在する
以上から「蚊は足の菌の種類が多い人の足の匂いを嗅ぐと、血を吸いたくなる」と言える。
田上さんは、現在、家で4千匹もの蚊を
研究のために飼育しています。
2018年9月からコロンビア大学で
脳科学を勉強するのだそうです。
今後は人間を刺さない蚊を作りたいと
考えているのだとか・・・。
田上さんの将来の研究結果に
期待するとともに、今年の夏は足を除菌して
蚊に刺されないように対策するとよさそうですね!
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