恵方巻きは、節分に恵方を向いて
無言で食すると縁起が良いとされる
巻寿司。
そもそも、「恵方巻」という名称は
、1989年、セブン-イレブンが、
「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」
と聴いて仕掛けたことにより、
1998年から全国へ広がりました。
最近では、一年の中での伝統行事の
ようになり、縁起が良いと実際に
恵方巻きを食べている人も多いでしょう。
しかし、その中で近年、大きな問題に
なっているのが恵方巻きの大量廃棄の
問題。
上の写真は食品工場から持ち込まれた
恵方巻き用とみられる食材。
500リットルの容器に10箱ほど
並んでいます。
こうした廃棄食品は店頭に並ぶことも
なく、食品工場から直送されている
ことが多いそうです。
コンビニなどは販売傾向などを考慮し
て発注しているようですが、
工場側は、不足しないよう、多めに
作る必要があり、大量に余ってしまう
ようです。
もうやめにしよう
そんな中、兵庫県内のスーパーが
「もうやめにしよう」と一石を投じ、
話題になっているので紹介します。
前年の売上個数よりも多くの数を用意
するのが当たり前のスーパー業界で、
あえて余剰分を作らない施策を取った
のが、「ヤマダストアー」です。
それに関するツイートがコチラ。
毎年スーパー、コンビニで大量の恵方巻き…。「住民の胃袋以上の量だよな…余ると多分廃棄だよな…」と毎年残念に思ってましたがこんな取り組みをするスーパーマーケットもあるんだなと感心した。
欲言えばチラシでアピールせずとも当たり前にそうして頂きたい
ヤマダストアーhttps://t.co/Fc2vXiMs2y pic.twitter.com/CvgYRHhwfB— 土佐のカツオ (@hiro_uta) 2018年2月3日
ヤマダストアーが掲示したのは、
「もうやめよう」と大きく書かれた
チラシでした。
「昨年あちこちで大量に廃棄された恵方巻きがSNSで話題になりましたが、そりゃそうです。のばせのばせ、ふやせふやせの店舗数と恵方巻きの大量生産で数は膨れ上がり続けています」
と恵方巻きに関する状況が切々と
つづられています。
こうした状況についてヤマダストアー
は、
「食材の原価だけで考えてるからそんなことになるんやと思う。ヤマダの鮮魚従業員も『海産資源は絶対減ってる』って言ってます。だから大事にしたいんです」
と自社の見解を明かした上で、
「今年は全店、昨年実績で作ります」
と宣言。
売れ行きに応じて数を増やすことは
しない、という異例の方針を
打ち立てました。
実際にヤマダストアーでは、
8店舗中5店舗で全恵方巻きを完売。
割引を実施して完売となった店舗も
あり、廃棄数は激減したようです。
恵方巻き市場が拡大する中、
食べられるはずのものが次々と廃棄
されるのはやはり心が痛むものです。
一方で、小売店にとっては節分が
大きなビジネスチャンスのひとつで
あることも事実。
食品の廃棄を減らすためには
何ができるのか、
販売者だけではなく、消費者の
私たちもいま一度考えてみることが
大切なのかもしれません。
出典元:nlab.itmedia.co.jp
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政府広報によれば、日本では
年間1900万トンの食品廃棄物が
出ているそうです。
これは世界の7000万人が1年間
食べていける量です。
そのうち、まだ食べられるのに
捨てられてしまうもの、
いわゆる「食品ロス」が500万トン
から900万トンもあるといわれています。
日本は食料の多くを海外からの輸入に
頼っていますが、その半分近くを
捨てていることになります。
金額にすると、111兆円にものぼる
というデータもあります。
なぜ、こんなことになるのでしょう。
子ども達にもこの事実を知ってもらい
国民全体で向き合う必要があると
思います。
世の中には、食べるものがなくて
死んでしまう人もいるのに・・・