この本のコンセプトは、『日本人が使いがちな英語』が、『どういう意味で聞こえるか』を列挙し、かつ『正しい伝え方』が添えられているというものです。
簡単に言えば、『英語のオモシロ言い間違い集』だと言えます。
特徴的なのは、『日本語がペラペラなネイティブの人』が書いているという点です。
双方の”センス”を持っているからこそ生まれたシリーズという意味では、貴重な本だとも言えます。
では次に、本書の内容から、特に面白いと感じたものをいくつかご紹介します。
まず、『現金ですか。それともカードですか。』と言いたいとき。
それを直訳して、『Money or your card?』と考える人もいると思います。
しかしそのセリフは、『金かカードを出せ!』というまるで強盗みたいなセリフに聞こえてしまうそうです。
親切心から選択肢を聞いたつもりが脅迫になるとは、なかなか物騒な言い回しです。
(ちなみに正しくは『Cash or credit?』とのことです)
そして次に、『もうくたくた・・』と言いたいとき。
高校英語をそれなりに履修していると、『exhaust』という単語が浮かんでくるのではないでしょうか。
そしてそれを『I’m exhaust.』と言えばOK・・・
とはなりません。
『exhaust』は名詞として使うと、意味はなんと『排気ガス』。
つまり、『I’m exhaust.』は、『私は排気ガス』という意味となり、恐らく本来の意味は伝わりません。
(ちなみに過去分詞形として活用し、『I’m exhausted.』とすれば正解です)
この他にも例が大量に載っており、その全てがもれなく面白いという稀有な一冊です。
時々チンプンカンプンやものや、やや過激なものもあり、飽きが来ないようしっかり工夫されています。
さらに後半になると有り難いことに、『日本人がやってしまいがちな英語のミス』や、『効率的な勉強法』についてもページが割かれています。
『笑いながら英語を学べる』という意味では、本気で英語が苦手な人にこそ読んでほしい、入門書ともいえる一冊です!
―以下少々余談ですが、いつぞや書いた通り、元々僕は英語がずっと得意と言うワケではありません。
例えば、中学・高校の成績で5を取ったことは無く、公立高校入試でも26点くらいだった記憶があります。(50点満点です)
高校2年くらいまでも偏差値50弱でくすぶっており、『どうにかしないとなぁ』と思っていた矢先に出会ったのがこの本でした。
本屋で立ち読みしてみたところ、内容が面白くて即購入。
以後飽きるまでずっと、寝る前や学校の休憩中に繰り返し読み続けました。(その際、”勉強してる!”という意識は0です)
結果、何となくというレベルではあるものの、使える文法や語彙のストックが勝手に増えて、そこから成績が伸びる足掛かりになったのは間違いありません。
たまにやや難解な文法や単語があるものの、訳や解説が添えられており、一見理解できずとも、とても面白く読むことが出来ます。
―振り返って考えると、『楽しく学習できるかどうか』はやはり相当大きいです。
『英語とかヤダー』『意味わからない!』という人にこそ読んでほしい、本気でオススメの英語学習書です!
この夏休みに、是非読んでみてください!(尚、大量のシリーズが出ていますので、好みに合わせて選ぶのもオススメです!)
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