ある教育学者が、「義務教育とは将棋(しょうぎ)の駒の並べ方と動かし方を教えることだ」と言いました。
世の中を将棋盤と考えると、駒の並べ方や動かし方を知らないと、どうすることもできません。
高校や大学へ行くのは、試合に勝つための基本的な作戦の立て方を学ぶということです。
基本的な戦い方がわかれば、後は実戦で経験を積むだけです。
社会人になるのは、実際に将棋を指して勝負することです。
段位を上げられるか、名人位を獲得できるかは、本人次第です。
もっと掘り下げて、動物を例に出してみると、
ライオンでもシマウマでもチンパンジーでも、生まれるとすぐ、生き延びる方法を学びます。
シマウマの赤ちゃんは、生まれ落ちると同時に立つことを覚えます。
そうしなければ、敵に襲われた時に逃げられないからです。