毎日が大切だって事
米国ウィスコンシン州に住むヘザー・マクマナミー は、乳がんを発症しました。
その後、ヘザーのがんは全身に移転し、2015年11月に末期の状態であることを医師から告げられました。
余命は6週間。
4歳になる娘ブリアーナを遺して逝くことを覚悟したヘザーは、ある計画を実行に移します。
それは、この先さまざまな出来事に出会うであろう娘に手紙を遺すことでした。
入学式のお祝い、初めてのキスの日、運転免許を取得した日、悲しい思いをした日など、ブリアナに宛てた手紙をできる限り綴りました。
ヘザーは家族や友人に宛てたメッセージも遺していきました。
ヘザーの死後、夫のジェフが彼女の遺言に従って Facebook にそれを投稿したものが、こちらです。
そのメッセージからは、彼女がいかに楽しく、愛に溢れた人物であったかが伺えます。
それではご覧ください。
「さて…いいニュースと悪いニュースがあるの。
悪いニュースは、どうやら私は死んでしまったってこと。
いいニュースは、今これを読んでいるあなたは、ちゃんと生きているってこと(あの世に wifi が無い限りね)。
そう、最悪なニュースね。
言葉も出ない。
でも愛と喜びに溢れた人生を、素晴らしい友人に囲まれて送ることができて本当に良かった。
後悔はゼロ。
精一杯に生きた。
そう正直に言えるのはとても幸福なことだと思う。
みんな愛してる。この素晴らしい人生を、どうもありがとう。
どんな宗教を信じていようが、それがあなたに安らぎを与えてくれるなら私はそれを素晴らしいことだと思う。
でも、私たちが何も信じていないということも尊重して欲しい。
お願い、私は天国へ行ったとブリアナに言わないで。
私が彼女を置いてどこか別の場所に行ってしまったのだと彼女は思ってしまう。
ブリアナと一緒にいるために私は全てを尽くした。
だってブリアナとジェフを置いて行きたい別の場所なんてあるわけないもの。
彼女を一瞬だって混乱させるようなことは、お願いだから言わないで。
私は天国にはいない。
ここにいる。
私に背を向けたあのひどい肉体はもうないけれど、私のエネルギー、愛、笑い、思い出があなたの中にもあるはず。
お願い、私のことを哀れみや悲しみの気持ちと一緒に思い出さないで。
一緒に思いっきり楽しんだ時のことを思い出して、そして笑って欲しい。
私は何よりも人を笑わせるのが好きなの。
人を悲しい気分にさせるのって大っ嫌い。
だからお願い、私の『愛と追憶の日々』的な最期ではなくて、一緒に笑った、楽しかった時間を思い出して欲しいの。