息子が警察官という道に進んだのは、
韓国で出会ったあの警察官のおかげだと思った鳥取さん。
名前さえ知らない警察官でしたが、
感謝を伝えたいという一心でソウルに足を運んだのです。
事情を聞いた西大門署では、すぐに対応してくれました。
そして、写真の警察官が誰なのかを調べてくれました。
忠清南道の保寧警察署の
「キム・テヒョン警長」だったそうです。
初めて連絡を受けたときには思い出せなかったという
キム警長でしたが、写真を見たときに、
当時のことを思い出したそう。
些細な日常の中の出来事を覚えていて、
日本から訪ねてきてくれたことを嬉しく思ったそうです。
鳥取さんは、翌日キム警長のことを知ることになりましたが、
すでに帰国日が迫っていたため、再会することはできませんでした。
このとき、手紙と写真をキム警長に渡してほしいと頼みました。
この後キム警長と鳥取さん一家は、
SNSを通じて交流するようになったのです。
今度はキム警長が日本を訪れ、
11年ぶりに一緒に写真を撮った少年と再会しました。
訓練や勤務する姿を見て、誇らしさを感じたキム警長。
まだ子供だった少年が、自分との交流をきっかけに、
立派な警察官になっていたことが嬉しかったのでしょう。
「子どもたちに親切な警察官になってください」
という言葉を伝えました。
11年前にかぶせてもらった警察帽を
プレゼントされた鳥取さんの息子は、
写真と一緒に部屋に飾っているそうです。
「キム警査のおかげで警察官になることができた」
と伝えた言葉の通り、
子どもの頃の出会いがきっかけで夢を叶えることができました。
大人が子どもに与える影響は、とても大きいものです。
子どもを委縮させるのではなく、
のびのびと将来の夢を育むような影響を与えたいものですね。
出典元:iinee-news.com