みなさん、おはこんばんにちは!
かわしま進学塾の川島です。
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昨日の中1英語の授業の演習中に、まだまだ文法があやふやで語順が無茶苦茶になっている子がいました。
その子はいつも授業態度はとても優秀で、うんうんと頷きながらノートをとっています。
だけど、なかなか英文法の型がマスターできないのです。
この辺りの習得スピードや暗記の質は人それぞれで、
すぐに覚えるけど忘れてしまうのも早い子。
なかなか覚えられないけど一度覚えてしまえば忘れない子。
いろんな子がいます。
おそらくこの子は文字を介しての記憶や理解が苦手な子。なんだと思います。
子どもにより苦手な領域と得意な領域があり、効率の良い勉強の仕方もさまざまです。
この子は人の話を聞きながら、板書を見て、ノートをとってという複数の作業をするのが苦手なのでしょう。
そして文字からの理解もあまり得意ではないので、せっかく板書を写したノートを見返しても何をやったのか思い出せない。
おそらくこの子は一つの作業に集中して勉強をした方が効率が高まるタイプです。
そこで注意深く授業中の様子を見ていると、少し恥ずかしがり屋さんなので、音読の時間、口がモゴモゴ動いているだけでしっかりと声を出せていません。
勉強において、特に外国語の学習においては音読は非常に有効な手段であることは広く知られています。
この子にとって、音読は、一つの作業に集中して効率よく効果が発揮できる方法の可能性があります。
ですから、『授業中に音読で声を出すのが苦手なんだったら、家に帰って自分の部屋で思いきり声を出して毎日音読してみてー。』
とアドバイスしました。
口と耳の力はすごいです。
意味のわからない呪文のような言葉の羅列も何十回も唱えることで覚えることができます。
『ザーザード、ザーザード、スクローノ、ローノスーク。漆黒の闇の底に燃える地獄の業火よ。我が剣となりて敵を滅ぼせ!!ベノム!!』
これは私がまさしく中2病の盛りの中2の時に暗唱して覚えた、バスタードという漫画で登場するベノムという上級魔法です。
46歳の今でも、普通に覚えていました。(記事を書きながら驚きました)
意味もわからず唱えるだけでもある程度語順くらいなら覚えられます。
そこに文法的な理解が追いついてきたら立派な長期記憶となります。
ここで先ほどの動画のインドネシア人のYoutuberであるレイニッチさんを紹介します。
この女性は日本語は喋れません。
だけど日本の文化やアニメが大好きで、日本のヒットソング、歌謡曲、アニメソングを繰り返し聞くうちに完璧な発音をマスターしました。
最初は耳だけ。そして徐々に口を動かして、お手本と一緒に歌ったに違いありません。
そのうちその歌が大好きになり、この歌ってどんな意味なんだろう?と興味を持って翻訳を見て感情豊かな歌になっていったんだと思います。
この『真夜中のドア』という歌は1979年に日本で発売されました。
そしてこの動画が世界的にバズり、40年の時を経て世界中で大ヒットしています。
人々の心を掴みバズった理由は歌唱力だけでなく、歌詞の意味を理解したことで手に入れた悲しみや喜びの表情。
歌から感情が伝わるようになったからでしょう。
きっと長い時間をかけ、繰り返し繰り返しの愚直な作業があったのでしょうね。
耳と口を使う。
勉強が苦手な人ほどチャレンジしてみてください!!
最後に流行りに乗ったレイニッチの『 Idol』をどうぞ!