そもそも、どんな試験なのか?
まず、英検CBTもS-CBTも、以下の共通点があります。
①従来型の英検と、出題形式は同じ。(ただし準1~3級のみ)
②スピーキングテストを吹込み式として、1日で4技能を測定。
③合格点を超えれば、資格取得扱いとなる。(一次免除資格を得ることも可能)
④ただし、スピーキングのみ、といった受験の仕方は不可。必ず4技能同時実施。
⑤問題はPCのモニタ上に表示される。
⑥従来の英検・S-CBT・CBTはそれぞれの回次で併願可能であり、組み合わせ次第では年に8回受検のチャンスがある。
特に大きいのは、合格点さえ超えればこの形式でも『合格』となり、
履歴書等にもばっちり書けちゃうところですね。
さて。情報がこれだけだと、
『じゃあ、あれですね!つまり、PCで全部やるってことですね!』
と早合点されることがあるのですが・・・。
実は半分正解、半分間違いであり、そしてここにこそ、
CBTとS-CBTの違いがあるのです。
ということで次は、似てるようで違うのに、
それがピンとこないこれら2つの試験の"違い"をご説明します。
CBTとS-CBTはどう異なる?
いささか乱暴ですが、まとめるとこんな感じ。
CBT
→会場数は少ない。問題はPC上に表示され、
PC上に出てくる番号をクリックすることで解答を行う。
S-CBT
→会場数は比較的多め。問題はPC上に表示されるが、
解答はマークシートに手書きする。
―ということでこの2つには、会場数と解答の仕方に違いがある、という具合です。
(イメージは、CBTが本会場、S-CBTが準会場、という感じですね)
ぶっちゃけだからどうなんだ、という話ですが、気を付けるべきは会場数です。
例えば、CBTの会場が用意されているのは、
2020年4月7日時点で以下の15都道府県のみです。
北海道 | 宮城 | 埼玉 | 千葉 | 神奈川 |
東京 | 石川 | 愛知 | 京都 | 大阪 |
兵庫 | 広島 | 香川 | 福岡 | 沖縄 |
うっかりCBTで申し込むと、本籍が山口なのに、
わざわざ広島とか福岡に行かねばならなくなるため、
この辺は重々気を付けましょう・・・。
一方S-CBTは山口県でも実施があり、小郡や新山口駅に会場があります。
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/nittei_20200105.html
『S-』の有無でこんなに大きく違うので、
しっかりと目を通すようにしましょう。
(余談ですが、HPも似てます)
ただ、これだけだと細かい内容等にまで、
なかなかイメージが付きづらいと思います。
(つくならこの記事は不要ですし・・)
ということで次は、公表されている『体験版』を基に、
どんな試験なのかを紹介していきます。
実際の試験はこんな感じ!
まず、リーディングセクションは、それぞれこうなります。↓
CBT
S-CBT
たまに心配されるのですが、『画面上でマウスを使い線を引ける』ので、
長文等で『線を引かないとキツい!』という不安は、過度に抱かなくても大丈夫だと思います。
そして最たる違いは、やはり『スピーキング』ですね。
画面に面接官の顔が表示され、英文を読み、
その解答をヘッドセットで吹き込む・・・という感じです。
当然?ですが、面接官と一対一でテレビ電話をするわけではありません。
完全なる録画された映像とのやり取りです。そのため、
リアルタイムでのリカバリーが効かないというネックがありますが・・・
逆に対面だと緊張しすぎる人には、オススメかもしれません。
その他細かいQ&A
ここからは、実際に僕が問い合わせのあった内容を、簡単にまとめておきます。
Q1:従来の英検と、どっちが難しいですか?
A:個人的な感想ですが、リーディングとライティングは変わりがないものの、
スピーキングとリスニングはやや難しいのでは?と感じます。
スピーキングはアドリブのリカバリーが効かないためで、リスニングはメモが取れないのがその理由です。
・・・もっとも、この辺にハンデを感じないのであれば、正直難易度に大差はありません。
Q2:結局、何回受けられるんですか?
A:上手いこと日程をずらせば、例えば以下の様にすることで、年8回受験が可能です。
第1回→英検、CBT、S-CBTで申込
第2回→英検、CBT、S-CBTで申込
第3回→英検、CBTで申込
→3+3+2=合計8回
現実的かどうかはさておき、チャンスが広がったのはありがたい話です。
Q3:この2つは、かわしま進学塾で受検可能ですか?
A:申し訳ないですが、この2つには準会場がないため、個人個人の申込となります・・・。
Q4:従来の英検と、これら2つで、他に違いはありますか?
A:例えばS-CBT、CBTはダブル受検が不可能という違いがあります。
あとは、これら2つの方が、比較的検定料が安い、というのが特徴だと感じます。
※まとめです↓
英検受検料
・本会場
1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
---|---|---|---|---|---|---|
10,300円 | 8,400円 | 7,400円 | 6,900円 | 5,900円 | 3,600円 | 3,000円 |
・準会場
1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
---|---|---|---|---|---|---|
‐ | ‐ | 5,500円 | 4,900円 | 3,900円 | 2,600円 | 2,000円 |
CBT受検料
準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 |
---|---|---|---|
7,400円 | 6,400円 | 5,900円 | 4,900円 |
S-CBT受検料
準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 |
---|---|---|---|
7,900円 | 6,900円 | 6,400円 | 5,400円 |
―ということで、書いてみて思いましたが、やはり文字だと限界がありますね。
言いたいことの5割くらいしか伝わってない気がします・・。
もしこれを読まれて、さらに細かい情報等がご入用でしたら、
僕は普段白石校にずっと居ますので、お気軽にご相談いただければと思います。
もちろん、英検を含む各種検定対策個別も、バリバリ申込受付中です!
残席には申し訳ないですが限りがありますので、お早めにこちらもお問い合わせくださいませ!
※英検対策集団授業も、鋭意カリキュラム作成中です!
それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。