やれと言われたらやりたくなくなる。心理的リアクタンスとは!?
投稿日:
ブーメラン効果
冒頭で、勉強を強要された例挙げましたが、いずれも反発して態度を硬化してしまうのは、ブーメラン効果と言えるでしょう。
説得者が言っていることと同じ方向に態度を変化させてしまうと、相手に動かされたことになります。したがって、受け手は態度を変えるどころか、元々の態度を強固にすることで「自分で意思を決定しているんだ」と自分に無意識に認識させているのです。
希少性の原理
例えば、全国ネットの通販番組で「この腕時計は有名老舗B社製で、限定100本のシリアルナンバー入りです。しかも今から30分以内のお電話で半額にします」と放映されたとします。視聴者は、希少性を伺わせる数々のキーワードから、その腕時計が価値の高い腕時計だと思うでしょう。
この例では、限定数や制限時間を超えると「価値の高い腕時計を半額で購入する」という自由が奪われています。つまり、ここでも心理的リアクタンスが作用しているのです。
心理的リアクタンスへの対策
心理的リアクタンスが発生すると事前に構えておくことで、その命令が、自分のためを思っての命令なのか、お互いに利益があるからなのか、命令する側の一方的な要求なのか、ある程度冷静に判断できます。
また、判断して対応する一呼吸が、売り言葉に買い言葉になることを抑止するので、時には相手に、自分に対して謙虚なイメージを持ってもらえます。その後の一方的な命令を抑止することにも効果があるでしょう。
心理的リアクタンスと上手く付き合おう
人間は自分の意思で生きているからこそ、外部からのアクションを無条件に受け入れるのではなく、何らかの心理的リアクタンスをします。それは人間関係だけでなく、世の中の様々な情報に対しても同じことが言えるでしょう。
「この広告はあからさまにカリギュラ効果を狙っている」「ブーメラン効果で態度を硬化させられては、まとまる話もまとまらないから、提案の際は十分注意しよう」などと、常に心理的リアクタンスの発生に備えることで、自分にとって適切な判断を下せます。心理的リアクタンスと上手く付き合って、より効果的な生活を送れるように心がけましょう。
参考・引用元:uranaru.jp