―ただ、まず前提として一言。
実は、『どうやら全人類共通で効果がある学習方法はないらしい』という説があります。
これはつまり、誰かにとっての最適な学習方法は、別の誰かにとってはそうでないかもしれない、ということです。
なので、ここで紹介するものも、『自分に合わないなー』と思ったら、すぐに捨ててもらって構わないです。
では、早速紹介していきましょう!
①誰かに説明するつもりで取り組む
個人的にはこれが最強です。『誰かに説明するためには、他者の3倍分かっていないとダメ』と言われますが、まさに言い得て妙だな、と。
本当に友達へ説明する必要は無く、『自分で自分に説明ができればOK』です。
―というのも、テキストの内容が記憶に残らない最たる理由は、『説明が難解すぎて、自分に落とし込めていない』からです。
例え話や言い換えを考えて、易しい言葉で説明を噛み砕くことで、それは一生モノの記憶として定着します。
例を挙げます。英語でこんな問題があったとしましょう。
He (study) English hard every day.
問:( )内の語を適切な形に変えなさい。
答え:studies
―解くだけならそこまで難儀しないかなと。ただ、『なんでそうなるの?』と言われれば話は別ではないでしょうか?
三人称単数の概念、語尾が子音+yのときは、yをiに変えてesを付ける・・みたいなルールを覚えていないと、説明は難しいです。
更に、三人称単数という言葉の意味、子音って何なんだという理解まで必要になるので、意外と誰かに伝えるのは難しいです。
だからこそ、自分なりに解釈を変えてみたり、人の説明を参考にしたりと工夫しつつ、『噛み砕く』作業は非常に効果が高いです。
年号を語呂で覚える作業も、実はここに通じています。自分の覚えやすい型を見つけて作ることは、極めて大切だと感じる次第です。
余談ですが、僕もこの塾講師の仕事を始めてから、英語の点数が伸びました。
それほど説明することの効果は高いと、身をもって実感しています。
②勉強時間を短く区切る
そんなことを言うと『とんでもない!』と言われそうですが、脳の仕組みとして、そもそも長時間で大量の情報を入れるのは不向きだそうです。
ここで何度か書いている通り、僕のオススメは『25分学習→5分休憩』を繰り返すものです。
手順は至ってシンプルで、『25分でどこまでやるか』目星を付けて、その時間はそれにだけ集中する、でOKです。
5分の休憩時間に何をするかですが、例えばトイレに行く、水分補給をするといった風に、席を立てるモノがオススメです。
やってみると分かりますが、よほど自動化された習慣でない限り、長時間集中することは不可能です。
『5時間イスに座っていた!』よりも、『30分のカタマリを4周した!』の方が、効果があるかなと。
漠然と長時間取り組むのは正直ナンセンスですので、是非是非『区切る』という意識を持っていただければと思います。
※トータル2時間くらいになったら、30分程度の休憩を挟むと、一層トータルの生産量が伸びます。
③何度もテストを行う
説明だけで力が付いたらワケありません。結局は、問題演習を通じてトライアンドエラーを繰り返すのが一番です。
大切なのは、『間違えた問題』への取り組み方です。『どうすれば解けたか?』を反省するのは勿論、それを『人に説明』できれば無敵です。
ただ、勿論タイマー等を使用して、時間を制限することをお忘れなく。
制限時間がある方が、脳にエンジンがかかるというデータもありますので。
―ということで、ざっくりと学習方法をまとめてみました。
こうして記事にするにあたり、『お前はどうなんだ』という話が聞こえてきそうなテーマではありますが・・。
実を言うと、僕自身も上記の学習方法は全て実践しています。そしてその効果の高さも実感しています。
やったこともないことを適当に紹介したわけではないので、そこはご了承いただければと思います。
ということで、ここに書いたことが、日々の学習にお役立ていただければ、僕としても嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。