優先して取り組むべきは、まず何より試験範囲の『熟語』と『単語』です。
意味が分かるのは勿論のこと、日本語を英語に直したり、スペルまできちんと覚えたりと、色々な方法で脳みそに刻み込みましょう。
これらは覚えたら覚えた形のまま出題される上、結構配点も高いという特徴があります。(100点中、4~8点くらい)
しかも、ここを押さえておかないと、一番試験内容で出される長文に太刀打ちが出来ません・・。
だからこそ、基本にあたるこれらの項目は、早めにケリを付けておくべきです。
そして文法については、強いて言うなら・・という但し書き付きであるものの、試験範囲の文法の『並び替え』はできるように仕上げましょう。
大体1問2点で、多い時には10数点分が出題されます。
正直ここはパズルであり、ルールさえ分かれば、『スペル分からない!』『意味が分からない!』場合でも何とか答えは作れます。
文構造を、並び替えを通してキチっと覚えてから英作に進むと、理解がし易く、そして実際早く仕上がると思います。
そして、長文問題についてです。
まず、大体の訳をしっかりとつかんでおくことが最初です。意味も何も分からずチンプンカンプンだと、言葉が強いですが話になりません。
入試と定期テストの最たる違いは、僕は『長文の予習が出来る』という点にあると思います。(例外もありますが)
『大体ここにこういうことが書いてある』とさえ分かっていれば、答えにあたる箇所を探すのはもの凄く楽です。
―では実際、長文ではどこが問題になってくるのでしょうか。一概には言いづらいのですが、一定の傾向はあります。
まず、『指示語・代名詞』の指す内容。これを問われる問題が多いです。
例を挙げます。
Then, Mike came up with an idea.
It is to play the guitar with John.
みたいな文があった時。下の文の『It』が指している語は分かりますか?
基本は直前に書いてあるものがそれです。この場合は『an idea』です。
尚、試験だと以下の質問に英語で答えるように聞かれたりもします。
What is Mike’s idea ?
答えは、下の文そのままです。『It is to play the guitar with John.』となります。
「an idea = It」と掴んでいれば、答えにたどり着くことは決して不可能ではありません。
・・こういった風に、文中に出てくる『He,She,That,This,These,Those,It』といった語句は、『何を指しているのか?』をきちっと理解しておきましょう!
また、こんなのもあります。
Bob: I think the book is interesting.
という一文が本文にあり、以下の問題があったとき。
次の文について、本文と合っていれば○を、そうでなければ×を書きなさい。
Q:Bob thinks that the book is interesting.
答えはどちらだと思いますか?
正解は『○』です。でもこれ、『×』と答える生徒も割といます。
彼らの言い分としては、『本文に書いてないから!』と言うのがあります。確かに、”まんま同じ”文はありませんが・・・。
Bob: I think the book is interesting.
『ボブ』が『僕はこの本、面白いと思う』と述べているわけですので、この『僕』とは『ボブ』のこと。
つまり、
Bob: I think the book is interesting.
と
Bob thinks that the book is interesting.
は、同じことを『言い換えている』だけなのです。
この『言い換え』という考え方は、入試でも、英検でも、もはや必須となる思考です。
完全に同じでなければ×なんだ!と、もし考えているのなら、そのこだわりはすぐに捨てましょう。確実に足を引っ張ります。
長くなったのでまとめると、
まずは『単語』と『熟語』を仕上げ、
『並び替え』を通じて文法を押さえていき、
『指示語・代名詞』が指す内容を理解して、
『言い換え』かどうかを考えるクセをつける!
のがオススメです。その上で試験範囲の文法や長文を何度も声に出して読んでおくと、一層高い学習効果が望めます。
大声でがなり上げる必要はありませんし、軽い気持ちでも構わないので、音読学習を行うのが、英語学習には大切な勉強法です。
さてさて。当初のタイトルからかなり脱線してしまいましたが・・・。
試験本番まで、週末を挟んであと少し!
自己ベストを、目標達成を目指し、最後まで突っ走っていきましょう!