アメリカ人の計算能力についての話でも書いてみようかと思います。
まず、日本人であるみなさんからするとすごく驚かれるかもしれませんが、アメリカ人というのはほんと暗算が苦手です。7+8といった1桁+1桁の計算はかろうじて出来るんですが、17+8とか12+9とかの2桁+1桁の計算は、よほど優秀で頭の良い学生でもない限り暗算では出来ません。
- 1桁+1桁:かろうじて計算できる
- 2桁+1桁:出来ない人多数
例えば私は過去、アメリカの大学でアーチェリーの授業を受けていたことがあるんですが、この競技では6本の矢を放ち、それぞれの矢が獲得した0~10点の合計点数を導き出すという作業が必要になるわけです(5+8+3+6+10+2みたいな計算が必要になるということ)。
この際、日本人である私は簡単にその合計点を計算できるんですが、アメリカ人はというと計算機を取り出して足し算をしないと計算が出来ません。それどころか暗算で楽々と足し算をしてしまう私を見て、『cardmicsは天才なんじゃないか!』と言ってくるアメリカ人もいるくらいでした。
もちろんジョークではなく、素で絶賛される感じです(苦笑)
お釣りの計算も一苦労:
更にアメリカ人はお釣りの計算も非常に苦手です。
例えば5ドル50セントの買い物をスーパーマーケットなどでする時、日本人の感覚だと10ドル50セントを出して5ドル札のお釣りを貰いたくなるものなんですが、アメリカ人の多くはこの判断が出来ません。
ちょっとドルだとわかりにくいので日本円で書くとすると、550円の買い物をした時に1050円を出すと、店員さんから50円を突き返されて『おまえ、なんで50円なんて出してんの?1000円で充分でしょ?』って顔をされるということです。
ちなみにその際、『いいから試しにそのままレジに打ち込んでみて!』というと、500円というお釣りが表示されて『ワォ、おまえ頭いいな!すげぇ!』って褒められることもしばしば(笑)。ほんと日本人からするとびっくりするくらいに、アメリカ人ってみんな数字に弱いんです。
このように冗談とか煽りとか抜きにして、ほんと生粋のアメリカ人はみな計算が苦手なので、今後、みなさんがハワイやロサンゼルス、ニューヨークといった場所に海外旅行に行く場合には、是非、アメリカ人の店員が計算が出来なかったとしてもイライラせずに付き合ってあげてください。
きっとそういった意味でも、クレジットカード払いやデビットカード払いが、日本よりもアメリカで普及しているんだろうなーとも思います。
780円に対して1080円を支払い、おつりを300円もらうことを『小銭の最適化』と呼ぶらしいのですが、これは漢字文化圏特有の考え方みたいで、
これに対してアメリカやドイツやロシアなどは780円に対して1000円からのおつりを考える場合、
780+20+100+100=1000だからおつりは20+100+100という『足し算方式』でおつりをカウントするようで、『20を1枚と100が2枚ね!!』とお客の目の前で1枚1枚置いていきながら数えます。
ですから1080円と言われると『余計な+80を作るなよ!!』って感じで1080円のうちの80円がたたき返され、おつり220円をもらうハメになってしまうようです。
ということはアメリカなどの国々は現金で支払うと財布の中の小銭がどんどん増えていってしまう・・・なんとも恐ろしい感じがします。
その点に関しては漢字文化圏に産まれてよかったなぁと思います。
わたしは、少しでも小銭を減らしたい派です。
あなたはいかがですか?