時々受けるご質問に、「やる気がでない」「どうしたらやる気がでますか」というものがある。それに対する私の答えは、ちょっと意外なものである。それは、「やる気は必要ありません!」「やる気がでないを、言い訳にしないでください!」というものだ。
 
もちろん、「夢」はあった方がいい。「目標」もあるにこしたことがない。しかし、日々の仕事、営みにおいては、「やる気」は必要ない。むしろ、淡々と、フラットに、アップもダウンもなく、続けていく方が良い。
 
例えば、10年かけて実現する「夢」があるとする。夢を抱いたその出発点は、感動があったり、意外な出会いがあったりするのかもしれないけれども、そのあとの10年間は、基本的に日常の連続であるはずである。
 
毎朝起きて、今日もまた淡々と作業をする。その過程で、「やる気」という、特別なものは必要ない。むしろ、常に、「今、ここ」に没入して目の前のことをこなしていくのであって、それ以上でも、それ以下でもない。
 
逆に言えば「やる気」がでないという人は、それをやらないことの言い訳にしているにすぎない。「やる気」というのは、それがあるから行動できるのではなくて、行動しないことの言い訳として、「やる気」を持ち出しているだけの話なのである。
 
何かに取り組んだり、行動したりするのに「やる気」は必要ない。そう気づけば、ずいぶん気が楽になるだろう。また、「やる気」がないことをを言い訳にして何もしないでいる自分にサヨナラできるだろう。「やる気」は必要ない。さあ、今日も、「やる気」など関係なく、目の前のことに取り組みましょう。

 

 

という内容なのですが、いかがでしょうか。けっこうこの事をズシリと感じた人たちもいるのでは!?

今までの塾講師生活を振り返ってみると、

どちらかと言えば『やる気』という言葉を勉強をしない理由として用いている人々からよく聞くような気がしますし、

逆に黙々と勉強に取り組んでいる人からはあまり『やる気』という言葉を聞かないような気がします。

 

夢や目標が物事を成し遂げる為にモチベーションが大きな原動力となることは紛れもない事実だと思いますが、ここの話では

モチベーション≠やる気

ととらえていただければと思います。

 

『モチベーション』は行動原理や動機付けであるので(例:なぜ勉強するのかに対する各々の答え。志望校に合格するためや、夢を実現・・・など)ほとんどの受験生には『モチベーション』が存在するはずです。

 

ここでモチベーション=やる気と『仮定』すると

『今日は志望校に行きたい気持ちがめっちゃ強いので、勉強を〇時間頑張る!!』であったり、

『今日は夢実現に対する気持ちが全然ないので、勉強は・・・やらない!!』ということになると思うのですが、

前者はよくある話だと思いますが、

後者は少なくとも僕はこんなことを経験したことが無ければ、こんな話を子どもたちから聞いたこともありません。

しかし、『今日は部活で疲れたので』『スマホをいじっているので』『見たいTVがあるので』『友達と遊ぶので』『親とケンカしたので』・・・

などの理由でやる気がでないという話ならよく聞いたことがあります。

でもこれらによって『モチベーション』が下がるではワケでは無いですよね!?

モチベーション=やる気ならば、このどちらも下がらなければならないので、やはりモチベーション≠やる気なんだと思います。(何となく話が背理法っぽい展開になってしまいました・・・)

次のページへ >