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僕は『書き順』が苦手なのですが、色々調べた結果、もっと無茶苦茶になりまして。 

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『書き順』の歴史とは?
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まずそもそも、『筆順(つまり書き順)』が誕生するまでの歴史をみてみましょう。

 

調べたところ、これが現在のように統一されたのは、1958年に文部省から示された『筆順指導の手引き』が始まりとのことです。

 

ちなみにこの手引きの目的は、『学習指導上に混乱を来たすことのないよう筆順をできるだけ統一する』ことらしいです。

 

これを別観点から解釈すれば、要するにこれが制定されるまで、『広く統一された書き順』なんてのは日本に無かったということになりますね。では、それ以前はどうしていたのでしょう?

 

調べてみたところ、身も蓋もないことがわかりました。

長年、『書き順は流派によって違ってOK!!』という状態で通っていたそうです。

 

だからこそ、キチンと体系化されるまで、統一もくそもなかったという話なんですね。ただその流派を紹介するとめちゃくちゃな数になるので、参考サイトを紹介するにとどめます。

https://wa-gokoro.jp/accomplishments/calligraphy/467/

 

ただ、流派とは厨二マインドをくすぐる面白そうな話なので、もう少し深堀してみましょう。

 

いつ頃から書き順なるものが『存在』し、かつ誰かから誰かへ『教えるモノ』だったのかは判然としないものの、漢字の伝来とともに『写経』が盛んになり結果それが起源となった・・みたいな話もありました。

https://syukatsulabo.jp/article/63

 

確かにそこからの歴史を考えると、三筆・三蹟の登場があるなど、日本に書道文化が花開いているのは間違いないので、結構信憑性はありげですね。ただ、脱線しすぎるのでこの辺にしておきます。

https://heianmagazine.com/culture/sanpitsu-sanseki-nousyoka

 

とはいえ、これはつまり、書き順がバラバラの状態がずっと続いたということです。その放置された期間は長く、いくつもの元号を跨いでいきました。

 

結果、室町・江戸・明治・大正とスルーされ、さらに昭和になってしばらく経ったところで、いよいよ先述の『手引き』が制定される運びとなったようです。

 

ここで、もう一度この手引きの目的を引用し、確認しておきましょう。

 

『学習指導上に混乱を来たすことのないよう筆順をできるだけ統一する』

 

・・・改めて書いてみると、僕にはどうしてもある部分が気になります。

 

できるだけ。

 

・・・つまりこれって、目指してはみたけれど、実際のところは不徹底ということの裏返しではないでしょうか?

そんなのが気になったので、続いてはこの『手引き』そのものについて、調べてみました。

 

『筆順指導の手引き』とは?
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『筆順指導の手引き』を開くと最初に書いてある前書きを、雑に要約すると、こんな感じです。

 

書き順が人によってバラバラなままだと、書き順とかどうでもいいって思われたり、教師が教えづらかったりする。

だからたくさんのプロの力を借りて、例えば同一の部分は書き順を揃えるなどしてまとめて、ここに手引きを刊行する。

 

まぁ確かに、『統一の内容を教える』という観点に立てば、皆バラバラで皆正解!っていう状況を放置するのはよろしくないですね。

 

・・・しかし、この手引きを読み進めた後の7ページ目には、特に僕としては見過ごせない”ある記述”が存在しています

 

それも雑に要約したうえで、紹介しましょう。

 

本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来たさないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取りあげなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。

 

・・・なんということでしょう。これはすなわち、『お手本として紹介も統一もするけど、だからって別の書き順を全否定するわけじゃないからね』と念押しがされているという話です。

 

・・・この手引きの理念が現行の制度でも引き継がれているのであれば、例えば入試で『書き順』を問う意味って何なのだろうと、変なことに思いを馳せずにはいられないですね。

 

尚、手引きの後半でも、この点が改めて強調されているため、この『手引き』に書かれているからと言って、『絶対的な書き順の正解』として定めることは無理があると言えそうです。

 

それはさすがにひどいということで、では一体いつ頃から『書き順に絶対的な正解が登場したのか』を調べましたが、これはサッパリわかりませんでした。

 

※ただし、これに疑問を呈する人は調べるとポコポコ見つかりました。

 

・・・正直『小学校教員』とか、『中学受験』を志す人達以外にとっては、さほど重要な単元ではないのかもしれないですね。まぁ、僕が言ったらおしまいなんですけど・・・。

 

ということで、アマノジャク精神全開で調べてみた『書き順』の話をまとめてみました。

 

やはり調べれば調べるほど、『書き順』は”絶対的な正解”と考えるのではなく、文字が整い易くなるガイドライン程度のものとして捉えるべきな気が、一層してきましたねー。

 

ただし、時代の流れとしてはそもそも手書きの必要性が薄まっている状態なので、その立場がだんだん弱まっていくように感じます。

 

これを悲しいと思うか、どうかですが、仮に教育現場から滅んでも、書道などの習い事の中で脈々と受け継がれていくと思うので、あまり気にしないでいいとは思うのですが、寂しさもやっぱりありますね。

 

皆様はどう思われるでしょうか?それでは、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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