STEP1:とりあえず叶えたい目標(≒欲望)を立てる。
まずは、『夏にここまでやっとくかぁ』という目標を作りましょう。
ここにはコツもくそもありません。
例えば、模試の結果で志望校のC判定であったり、課題テストで8割超えるであったり、何なら遅延0で課題を提出しきるというのでも構いません。
―この場合、『目標』と『欲望』は同義です。
やたらと気高いものと考える必要はないのです。
なるべくフリーダムに、己の欲を考えてみましょう!
STEP2:それを週割りに刻む。
続いてはややメジャーな方法ですが、その目標を細かく刻みます。
具体的には、『8月末に模試で良い判定を取るには、盆前には数学の課題を完成させとかないといけんなぁ・・』という感じですね。
でかい目標に対する中間目標、ボス前の中ボスに当たるものを、自分で作るのが大切です。
―一旦閑話休題です。
人間が『長期目標(≒夢)』のマネジメントに難儀するのは、実は本能的なモノらしいです。
人類の祖先である猿人が誕生したのは、大体600万年前と言われています。
この頃は、『将来』もクソもなく、あるのは目先の状況を如何に生き抜くかという目線だけです。
ただ、それが新人となり、文明を興し、大規模な社会を形成し始めたのは、せいぜい1.3万年前とのこと。
つまり、比較的身の安全が保障された状態で先のことを考えられるようになったのは、歴史から見れば非常に最近なんですね。
となれば、将来のことを考える力が高まりきっていないのもある意味当然です。
だからこそ、意識の力だけで何とかしようとするのではなく、発明されたテクニックやコツを用いて、『将来のこと』を考えるアシストをしてあげないといけないんですね。
―以上、余談終わり。
逆に言えば、行動を起こすためには、
長期の目標をどんどん刻んで、簡単な行動に変えてしまえばいい
ということです。
例えば、『○○高校合格!』だけだと行動にはまず結びつきませんが、
"そのためには夏休み中に何をしたらいいだろうか?"
と考えて、さらにそれを細かくし、『ワークを1日5P!』という風にできれば勝ちです。
―が。
実は、日割りのスケジュールが上手くいくのは、非常にマメな性格をした生徒だけです。僕なら、3日で折れる自信しかありません。
なぜなら、例えば風邪を引いたり部活が長引いたりしてそれが達成できなかったとすれば、それを取り戻すことができないような組み方だからです。
こうなると、あら不思議。『もう、どうでもいいやっ!』とダメな方に吹っ切れることが多いのです。
ダイエット中の人がうっかりおやつを食べた後、本来は二口目を食べないのが最善の選択なのに、なし崩し的に暴食に走るのとメカニズムは同じです。
だからどうすれば良いかというと、僕なら『週割り』にします。つまり、『1日5P』ではなく、『週に35P 』とするのです。(言ってることは同じですよ)
こうすれば、調子がいい日は貯金を作ればいいし、調子が悪くても別日に取り戻せることから余裕が生まれます。
意外とカッチリさせ過ぎない方が、実は目標は上手くいく好例ですね。
STEP3:それを最速・最短・最ラクでする方法を考える。
ここから最後の一押しです。
僕は更に、必ず『いかに早く・少なく・ラクに』
タスクを消化できるかを考えます。
理由は、その方法がもしあるなら、絶対に使いたいからに他なりません。
意外とここに良い顔をされない方は多いですが・・・僕は容認派です。
電子辞書があるのに紙の辞書を使うのは時間がもったいないからです。
ご存知の通り、学力は時間を掛けるだけでは伸びません。
極端な話、音楽を聴きながらお菓子を食べつつ、LINEの返事も即レスしながら、教科書をノートに10時間書き写すだけで勉強する生徒は、問題集をキチッと2時間解いた生徒に完敗すると思います。
この辺りは調べたらすぐ出てくるので、その手間を惜しまないようにはしたいところです。
―ということで、少し長くなりましたが、『目標』について思うことを書いてみました。
無計画に立てても、ポシャって終わり。一歩立ち止まって、考えてみていただければと思います。
では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!