山口市・宇部市の学習塾「かわしま進学塾」の野上です。
約2週間という短い夏休みが始まりました。今年は梅雨明けも遅かったので、夏休みの突入とともに夏の暑さも本格的になりましたね。
さて、今日は「78:22の法則」について。
「78:22の法則」という言葉を聞いたことがありますか?
これはユダヤの法則とも言われ、世の中はすべて78:22の割合で成り立っているという考え方です。
厳密にいうと78にも22にも、多少の誤差はあるため、78:22は、79:21にもなるし、78.5:21.5になるときもあるそうですが。
身近な例で例えると、
・人間の体内成分が 78%水分、それ以外が22%
・健康な人の腸内細菌は善玉菌が 78% 、悪玉菌が 22%
・空気中の窒素の割合は 78%、それ以外が22%
・地球の海と陸地の割合は、海が 78% で陸地が 22%
数学ならば、正方形とその正方形に内接する円の面積もこれにあてはまる。
1辺10cmの正方形の面積 10×10=100(㎠)
1辺10cmの正方形に内接する円の面積 5×5×3.14=78.5(㎠)
このように、円の面積と残りの部分も78:22の法則に当てはまるのです。
この法則は、自然の摂理だけでななく、さまざまな商法にも使われており、マクドナルドの商品でも使われたこともあります。
かつて 、マクドナルドで「サンキューセット」 という390円のセットがありました。ハンバーガーとポテト サイズ、ドリンクで390円。ちなみにサンキューセットは、1987年の 「新語・流行語大賞」 を受賞しています。
では、サンキューセットのどこに78:22の法則が使われていたのかというと・・・
390円は、500円を支払うとおつりが110円です。390円と110円というのは、まさに78:22の割合です。
サンキューセットを作ったのは、日本マクドナルド創業者の藤田田(ふじた でん)という方です。
藤田田は、自身の著書「ユダヤの商法」を読んで訪ねてきた高校生の少年に、
「これからはコンピュータビジネスの時代だ。オレがおまえの年齢だったら、コンピュータをやる」
と、ビジネスのヒントとなる言葉をかけました。
その結果、少年は起業して大成功を収める。その少年がのちのソフトバンク創業者、孫正義だったのです。
さて、みなさんは夏休みの計画はしっかりと立てましたか?
この法則で考えると、頑張ってやった取り組みも100%の内22%は不完全のままになっているかもしれません。自分では100%達成できたと思っていても、結果を見て「あれ?」となったことはありませんでしたか?
大切なことは、勉強にしろ、スポーツにしろ、「どんなに頑張っても78%しか達成できない=残り22%ののびしろ」を理解して、この22%を次にどう活かしていくかです。そして、次にやるときは、この残り22%が埋まるように最大限の努力をしていく。
そうすると1回目では最大限78%の達成度が、2回目では78%+22%×0.78=95%へとレベルアップしたことになり、これを何回も何回も繰り返すことで、限りなく100%に近づいていくことになります。どんな分野でも一流と呼ばれる人は、自分の最大限の努力を何回も何回も繰り返しているのです。
1学期も終わりましたが、この夏休みに残りの22%をうまく補う行動ができれば、2学期に向けていい準備ができますね!