何とか『自習室』に来させたい!
面談シーズンが始まり、
各ご家庭での学習の悩みをたくさん聞くシーズンとなりました。
その中でも飛びぬけて多いのが・・。
『家で全然やらない!』
というフレーズです。ご家庭での心配や不安(あるいは不満)の声はごもっとも。
それを承知で言いますが・・。
『家での学習習慣の維持は、極めて難易度が高い!』
です。理由はかなりシンプルで、
『よほどの心掛けが無い限り、家はくつろぎの場だから』
と言い切れます。
実際、場所と行動のリンクは思った以上に強固です。
例えば、寝床に入ってから毎日スマホを30分触る。
そんな生活を続けると、どうなるか。
すると、脳が勝手に、
『ベッドとは、寝る場所じゃねえんだ』
と判断するそうです。
結果、寝たくても寝れない不眠に繋がる・・。何てことも。
それくらい、場所と行動の意識付けは強いんですね。
しかしこれは、逆に考えると、プラスに作用するとも言えます。
『ここは学習する場なんだ!』
と脳が判断し、認識すれば、『めんどくせー』と言った邪念もなく、
そこに行くだけで勉強モードに入れるとのこと。
―この特性を利用すれば、答えは二つに一つです。
① 自宅の勉強スペースの環境を整える!
② そもそも学習のための環境に来る!
・・・皆さんはどちらを選ばれるでしょうか?
僕は、是非とも『自習』に来ていただければと思います。
やはり環境を整えようとも、家は家です。
大人でも、自宅で学習習慣を維持をするのは難度が高いので、
やはり『そういう環境』を創るより、行く方が手っ取り早いように思います。
また、『自習室』には周囲の目があります。
ヌルいことをしようものなら、そこかしこに監視の目がある状態。
そういう意味でも、とりあえず習慣ができるまでは、
『自習室』に来てヨ!というのが僕の願いです。
―ではその上で、次は『自習室』に来てもらうために行っている声掛けについてまとめます。
『自習室』に来てもらうための声掛け等!
先日、さくら個別の國立さんのブログを読み、すごく感銘を受けました。↓
https://sakura394.jp/diary/teach/zisyuni-oideyo
その中に添付されていたPDFを、早速ぺたぺたと校舎に貼らせていただいています。
これの反応はかなり上々で、
『あぁ~、俺、これだわ~』
なんて声も結構漏れます。(すかさず、『じゃあ自習室にカモン!』とねじ込みました)
また、『分からないところはモチロン聞けますよ!』という旨も、
さりげなく告知しています。
写真中央右側にある掲示物は、
『何曜日に誰が入っていて、何の科目を質問できるか?』
をまとめた、講師紹介のプレートです。
人見知りが多い校舎ですので、
少しでも心理的バリアがこれで緩和されればな・・と願っています。
後は、最近見回りを強化しているのもありますね。
授業と授業の合間であったり、作業と作業の空きだったり、
その時間に『自習室』を見回り、好ましくない行動にはその都度指摘を入れています。
やはり、雰囲気をヌルくするわけには行きません。
まだルールを明文化してはいませんが、
なるべく『これだけは譲れない数個』に絞ったうえで、
掲示物を作ってでも徹底させます。
―では最後に、これから取り組もうと思っていることについてまとめます。
これから『自習室』に導入させたいこととは?
僕自身が強く思うこととして、
正しい勉強法×勉強時間=成果
だと考えています。
どれだけ時間を掛けようと、勉強法が違えば伸びません。
逆に、どれだけ正しい学習法でも、時間が少なすぎれば伸びません。
僕はこの『正しい学習法』について、なるべくオープンにし、
全員がそれを使って学習するように仕掛けたいと考えています。
(全部は紹介しきれませんが、例えば教科書の太字にマーカーを引いて満足したり、
ひたすらに語句をノートに書いて充実したりといった学習法は撲滅したいです)
なのでいの一番に考えているのは、
『正しい学習法をまとめた掲示物の作成』
です。今はどれにしようかな~と、勉強法を厳選している段階です。
冬休みには必ず間に合わせます。
また、自習室の利用を時間割にするなどで工夫し、
だらだら学習を続けるのではなく、
自然に『休憩』を挟むような働きかけも考えています。
何回か書いたことはありますが、記憶は『休憩中』に定着すると言われており、
学習とは『インプット』と『休憩』の繰り返しだとも言えます。
僕が見ているクラスは少しずつその考えが浸透してきましたが、これをもっと校舎全体に普及させたいです。
―つまりアイデアはあるのですが、あれもこれもが強すぎて、実行しきれていないのが現状です・・。
普段なかなか本腰を入れない奴のケツを叩くのに、自分がこれだと情けないですね。
すぐ動きます。
さて。
今日はチラシの裏に書き殴ったみたいな記事でしたが・・。
現在こういう取り組みに励んでいること。
そして、『家でやらないなら、どうぞ自習に来させてください!』ということの告知を兼ねて、今日はこの辺に致します。
では、お読みいただき、ありがとうございました。