STEP1:自分がどこで間違うのかを把握する!
まずとても大切なのは、
『自分がミスをよくする箇所』を把握することです。
例えば僕なら、いまだに油断すると
『-s』『-ed』を付け忘れるなど、
英語の動詞をよくミスります。
数学の計算も、ちょいと複雑になれば
-と+を間違えることもしばしばです。
逆に考えると、
『そこにさえ気を付ければ、失点は激減する』
と言えるでしょう。
だからこそ、僕は英検準1級も、1級も、
英作文を書き終えた後に動詞はチェックしましたし、
計算を解いた後も符号は必ず確認します。
まずは過去に解いた問題を分析し、
自分がミスをする傾向を知ることが大切。
なるべく具体的に、自分の弱点を洗い出してみること。
これが全ての始まりです。
STEP2:無意識をキャッチする学習法、『自分実況』
ここからは、”その上”でのお話です。
基本ミスが少ない生徒というのは、
そういったルールを”無意識”に適用していることが大半です。
例えば、
『主語が三人称単数だから-sを付けるんだったな、
でも今回は語尾がchだから、ちゃんと-esにしないとな・・』
といったことを、いちいち考えていないことがほとんどです。
もはや身体に染みついているという状態ですね。
理想はこの無意識のレベルになるまで演習を繰り返し、
身体でルールを覚えこむことと言えますが・・。
なかなかこのレベルに持っていくのは難しいものです。
では、いち早くこの能力を鍛えるにはどうすればいいのか?
習い始めた段階からミスを減らすにはどうすればいいのか?なのですが・・
これについてオススメの学習法があります。
それは、『自分実況』です。
簡単に言えば、問題を解くとき、
頭の中の思考を全て口に出してみるというものです。
例を挙げましょう。
He (study) math every day.
という文があり、(study)を正しい形にする、
というのが問題だったとします。
その時、以下のセリフを口に出しながら解いてみましょう。
『えーと、主語はHeだから、動詞の形は変えないとダメだったな。
確か-sを付ければいいはずだけど、studyは子音+yで終わっているから、
yをiに変えてesを付けないとダメだ。だから答えは、studies!』
といった具合です。
周りに人がいる環境でやると迷惑だし、
実際かなり面倒な勉強ではありますが・・。
こういったルールを自動的に適用できるようになるまでの期間を、
著しく短くできる学習法でもあります。
補助輪があった方が、
早く自転車に乗れるようになるのと同じです。
特に、こういった細かいけれど大切なルールを忘れたり、
問題文を読み飛ばして答えを間違えたり、
といった生徒にオススメでしょう。
もちろん、補助輪を付けたままだとスピードが出ないように、
実際の試験で声に出す暇はありません。
いずれは『自分実況』をせずともミスが減るように、
そこは割り切る必要はあります。
終わりに。:ミスをしないのは無理!なら結局どうすればいいの?
東進衛星予備校の数学講師・志田晶先生も、
『ミスは必ずする。防ごうとしてもムダ』
ということを、著書の中で言っています。
ただ、そのうえで大事なのは、
『それに気づくこと』だとも言っていますし、
僕もこの意見に賛成です。
口を酸っぱくして『見直し』が大切!と言われる理由はここにあります。
そもそも、50分くらい問題を解き続けて、間違いが0な方が不自然ですよね。
ということで、今日の話をまとめると、こんな具合です。
・ミスは防ごうとしてもムダ。大事なのは気付くこと!
・自分がどこで間違えるのか、その傾向を分析すること!
・日頃の学習でケアレスミスを減らすには、
思考を全て口に出す『自分実況』がおススメ!
―今日ここに書いたことが、ミスに悩む皆様の助けになれば幸いです。
以上、中本でした。