こんにちは!! 山口市・宇部市の学習塾『かわしま進学塾』の奥村です。
僕は大学時代、心理学でこんなことを学びました。
講義の中で教授が話してくれた、○○してよかったのかという
「後悔」についてのお話です。
『プロスペクト理論』という考え方があります。
至極簡単に言うと、「価値が高くなるほど人間は感じ方が鈍くなる」というものです。
例えば、①「1万円もらえる」と②「2万円もらえる」なら
皆さん②を選ぶのではないでしょうか。
では、「1兆円もらえる」と「1兆1万円」ならどうでしょう?
どっちでもいいから欲しい!と思いませんでしたか?
つまり、プラスの価値は多ければ多いほどよいというわけではないのです。
メインのお話はここからです。
人間とは面白いもので、マイナスになるととても敏感になってしまうのです。
例を挙げると、もらった1万円をその日のうちになくして(落として)しまったとします。
皆さんは、「もらったものだし、まぁいいか。」と考えることはできますか?
おそらく、「なくさなかったら○○が買えてたのに!くやしい!」と思うのではないでしょうか。
このように、1万円得た喜びよりも、1万円失った悲しみは『同じ1万円』であるのに、
失った=マイナスの方に人は大きく動揺するのです。
人が岐路にたち、何かを選択するときに迷ってしまうのは、比べているモノが
同じ価値だから迷うのです。
明らかに片方が勝っていると迷いませんよね。
ここで、どちらかを選択するということは、「片方の選択肢を捨てる」ということとイコールです。
同じ価値の場合、プラスよりもマイナスの方に人間は敏感に反応するのです。
人は何らかの決断をしたとき必ず後悔するようできている。
当時、この話をきいて衝撃をうけました。
つまり、「あっちを選んでおけばよかった・・・」なんて思っている人は
「後悔するのが普通なんだ、みんな同じように悩んでいるんだ」と考えることが重要なんです。
後悔をさけるためには、何も選択しなければよいですが、
それはそれで「あのときにちゃんと決めておけば・・・」と後悔することもあります。
今まさに受験直前で、この高校でよかったのか、自分がやりたいことはこれであっているのか
という悩みに直面している生徒も多いと思います。
どうせ後悔するならば、「自分でしっかりと納得するまで考えて決める」ことが大事です。
生徒の皆さんは、自分の目標に向かって日々を過ごしていることと思います。
そのなかで、後悔や迷いが出てくることは避けられません。
長い人生のなか、「やり直したい」と思うこともあるでしょう。
ですが、やり直す必要なんかないのです。
君たちの決めた目標・夢なら、しっかりと考えて選んだ選択なら、それは決して間違ってないのですよ!!