3日目の夜。
その日はショーを見てまわったため帰りが12時近くになった。
開いているレストランも少なく、ホテルマンの薦めで日本料理屋に行った。
そこで、偶然の出会いがあった。
食事後に会計をしているときに隣のおじさんから声をかけられた。
おじさんは、姪の方と一緒に食事をされていた。
僕達が新婚旅行であることを言ったら、驚いてお祝いの言葉をかけてくれた。
話が進み、偶然泊まっているホテルがいっしょだったためタクシーで同乗することになった。
ホテルに着いたら、『今からいっしょに飲みませんか』と誘われた。
ホテル中央のバーで飲むことになった。
話を進めていくとそのおじさん、実は大変すごい方でワシントンで日本料理店(寿司太郎)を経営されている方だった。
通常、一時間待ちは当たり前の人気店らしい。
おじさんは、今はリタイヤして息子さん夫婦に店は譲っているようだ。
ホワイトハウスの近くの大豪邸に住んでいて、一年間は日本半分、アメリカ半分の生活をしているようだ。
いろんな話を聞いた。
アメリカのチップ制度のことからサービスについて
アメリカでの生活
登山をしていること
日本の有名な経営者について
今のITの経営者について
などなど
とても有意義な話を聞かせていただいたのにタクシー代と飲み代も払っていただいた。
その中で印象に残った言葉は
『欲張りはいけない。欲張りは人間の器を越えた欲を満たそうとすること。』
『今は歴史の中のほんのまばたきの一瞬。その一瞬を大事に生きないといけない。』
『ハードよりもソフト。結局、人を大事に出来ないとダメだ。』
今までお会いした経営者の中で、すでにリタイヤされている方と話したことはなかった。
そしてリタイヤした直前だった為、より有意義な話が出来たと思う。
偶然は必然と背中合わせ
僕はこのおじさんに神様が会わせてくれ、話を聞いて勉強しなさいって言っている気がした。
今日、姪の方からメールがあった。
来年、ワシントンでもう一度おじさんに会いたい。
神様、もう一度だけ奇跡を。
塾長旅行記3 ~ヒゲのおじさんとの出会い~
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