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『心情』

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山口市・宇部市の学習塾
かわしま進学塾の鮎川です。

最近、

ウチの子、心情の問題が苦手なんです。

という声が高まったところで、
今日はこんな話をご紹介したいと思います!

心の理論

皆さんは「心の理論」
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

【マクシ課題】
マクシは、母親が買い物袋をあける手伝いをしている。

彼らはチョコレートを<緑の棚>に入れる。
マクシが遊びに行った後、母親はチョコレートを取り出して、今度は<青の棚>に戻す。
母親が卵を買うために出て行ったあと、マクシが遊び場から戻ってくる。
上記の場面を被験者に示し、「マクシはチョコレートがどこにあると思っているか?」と質問する。
正解は「緑の棚」だが、心の理論の発達が遅れている場合は「青の棚」と答える。

【サリーとアン課題】
サリーとアンが、部屋で一緒に遊んでいる。

サリーはボールを、かごの中に入れて部屋を出て行く。
サリーがいない間に、アンがボールを別の箱の中に移す。
サリーが部屋に戻ってくる。
上記の場面を被験者に示し、「サリーはボールを取り出そうと、最初にどこを探すか?」と被験者に質問する。


正解は「かごの中」だが、心の理論の発達が遅れている場合は、「箱」と答える。

【スマーティ課題】
前もって被験者から見えない所で、お菓子の箱の中に鉛筆を入れておく。

お菓子の箱を被験者に見せ、何が入っているか質問する。
お菓子の箱を開けてみると、中には鉛筆が入っている。
お菓子の箱を閉じる。
被験者に「この箱をAさん(この場にいない人)に見せたら、何が入っていると言うと思うか?」と質問する。


正解は「お菓子」だが、心の理論の発達が遅れている場合は、「鉛筆」と答える。

多くの場合、4~5歳程度になると、
誤信念課題に正解できるようになるが、
心の理論の発達が遅れていると、
他者が自分とは違う見解を持っていることを想像するのが難しいために、
自分が知っている事実をそのまま答えてしまう。

というものです。
しばしば、発達障害や自閉症の
テストとしても活用されることがあるようです。

相手の気持ちを推し量る

心の理論は「相手の気持ちを推し量る」以外に、
「自制心の強化」と「他人の利益を考慮する能力」
を上げる必要があるそうです。

「将来のために今は我慢する自制心」

たとえば現時点で5千円をもらうか、
数ヵ月後に1万円をもらうか
のどちらかを選ぶ場合、
数ヵ月間は我慢して多くもらうほうを選ぶ自制心のことです。

また、「相手の気持ちを推し量る」こと
「自制心」と「他人の利益を考慮する能力」は、
社会やビジネスにおいても非常に重要です。

では、これらにかかわる心の理論は、どう鍛えたらいいでしょう?

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