目次
夢と金 西野 亮廣
夢を追いかけるうえで切っても切り離せない「お金」の話を、理論ではなく実践と経験を通じて、平易でありながらとても刺さる文体で解説された名著です。
特に「お金の話はみっともない」という価値観がどこかにある人は、それはとんでもなく残酷な思考であることが身に染みて理解できるかと思いますねー。
実際、犯罪の原因、自殺の原因のワースト上位が「お金」に関係することからも、見城徹氏が「日本人全員が読まずに通り過ぎてはいけない一冊」と評したのもすごく納得の一冊でした。
VIP席は何のためにあるのか?
エコノミーだけで全席潰してはダメなのは何故か?
ラグジュアリーとプレミアムの違いは何か?
客とファンの違いは何か?
お金に関する知識を持たず、勉強も避けた末路の寂しさも根底にあることから、夢のある内容ながらも、時折悲痛ななにかも感じ取れる一冊です。校舎に実は置いているので、良ければ読んでみてください!
明日誰かに話したくなる 王家の話 弥嶋 よつば
「よつばch」という歴史のゆっくり解説が本になったものです。
様々な王家の歴史やドラマを、“ツッコミどころ”重視で掘り下げる、ある意味斬新な一冊です。(やはり、僕はハプスブルク家の顛末が一番好きです)
しかも、動画で説明されていたあれこれが超ボリューミーに増補されていて、正直好きではなかった世界史に、今は強い興味が湧いている程です!強い興味やインプットに込められた熱量は、他人に伝播することもできるんだなと、そんな風に思います。
ちなみにこれも自習室にしれっと寄贈しているので、無味乾燥な歴史語句の丸暗記に疲れた方は、ぜひ軽い気持ちで読んでみてください!
難しい数式はまったくわかりませんが、微分積分を教えてください! たくみ
理系の生徒の知名度が滅茶苦茶高い教育系YouTuberの授業が本になったものです。微積分を苦手とする生徒も多いですし、僕自身特に積分があまり好きじゃなかったので、その辺もあって買ってみました。
読んでみると、トータルで掛かった時間は1時間くらいなのに、微積分の入り口は本当に理解できたので驚きました。まさに、数式・方程式がアレルギーレベルに嫌いな方に向いた一冊だと感じます。
特に「すげぇ!」と思ったのは、円と球の面積の公式と、微積分は、そこに密接なつながりがあるという話でした。
特にくそ面白くもないただの公式として覚えていた数値が違って見えるようになり、すごく充足感があったのをまだ覚えています。これも自習室に置いているので、ぜひどうぞ!
世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考 深井 龍之介
「また歴史かよ・・」と思うかもしれませんが、先ほどの本ともまた毛色の違った一冊です。簡単に言えば、歴史のエピソードを通じて、より客観的、大局的な思考を手に入れよう、というコンセプトの本です。
例えばマハトマ・ガンディーという”偉人”がいますが、彼の人生の序盤は順風満帆とは程遠く、素行不良を繰り返す、家族をほったらかして旅に出るなど、そこそこクレイジーな一面もあります。
しかし生涯を終えて振り返ってみれば、歴史的評価は“現時点では”高く、まさに偉人と言える業績を残していると言えるでしょう。
・・・こんな風に、自他の人生を語る際には、10年、20年のスパンではあまりにも短すぎることが、この本を読むと腑に落ちて理解できます。そもそも僕らはまだ、歴史的評価の途中です。
何気なく取った行動がとんでもない因果によって歴史的事件に繋がる、それこそ「道を間違えた結果」勃発したサラエボ事件のような伏線は、見えないところにたくさんあるかもしれないのです。
今の自分が考えていることは、何の因果と結びついているかわからないし、そもそも歴史的な評価はずっとずっと先のこと。
そう理解できると、小さな悩みをより他人事として俯瞰できるようになったと、僕は感じています。シンプルに歴史の勉強にもなるし、文体も平易なので、とてもオススメです。
まだ2回目を読んでいないので、読み終わり次第、自習室に置いておきますね。
ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考 松波 龍源
今年一番ためになった本はなにか?
この問いに答えるのはものすごく難しいのですが・・・この後に紹介する「熟達論」と同率1位で、僕はこの「ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考」がそうだと感じています。
僕自身元々仏教系の幼稚園に居たのですが、確かにその頃を思っても、仏教は宗教とはちょっと違うという感覚がありました。実際どちらかと言えば、哲学の方が近いとされています。
そして現代に蔓延るあらゆる“苦”の正体と、その対策の仕方について、2000年以上前にほぼ全ての分析と思索が済んでいたことに、ただただ驚かされます。
例えば、何か苦しいことがあったとして、その原因の大抵は自分の思い込みにあるという指摘は、最近のカウンセリングでも普通に出てくる考え方ですが、仏教の中にも割と初期の教えの中から出てきます。
その仏教哲学のエッセンスを、わかり易く、そして現代社会に応用した具体例などを豊富に交えた解説で伝えてくれるのが、この大著です。(元々はラジオ番組だったようです)
この本に触れたことで、「なんかかっこいい言葉」というアホな印象しかなかった「色即是空」の意味も、やっと腹落ち感を持って理解することができました。
漠然とした不安感が拭えない人、あるいはそもそも考え事が大好きな人にすごくオススメの一冊です。
これもまだ再読の途中なので、読み終わり次第自習室かどこかに寄贈します!
熟達論:人はいつまでも学び、成長できる 為末 大
先程の本と同率1位で学びの多かった大著だと思います。あらゆる技能において、人はどのように【熟達】していくのか、走る哲学者とも称される著者が考え抜いたことが凝縮された一冊です。
成長を【遊】【型】【観】【心】【空】の5段階のステップで考えることで、自分は、そして生徒はどこにいて、どんなアドバイスや心構えが効くのかを考えるのに、非常に体系的で深い知識を得られたと感じています。
個人的には、「いわゆる【型】ではなく、とりあえず我流で入って思いっきり楽しむ、【遊】という経験が大事」という説明に、すごく共感を覚えました。
実際スケールの大きな思考や動作ができるアスリート・表現者の多くは、確かに才能や興味のままに対象に打ち込むという経験を語る人が非常に多いんですよね。
それを経て、「もうちょっと上手になりたいな」という想いを経てから【型】に入ることで、また違った成長に繋がり、その【型】を習得して、その中に込められた仕組みを【観】れるようになることで、また段階が変わる、と。
観察を繰り返すことで自分にとっての【心】を掴むことができて、不必要な箇所の脱力や無駄な思考のカットができ、そして全てが流れに乗っているかのように進む【空】に至る、と・・。
実はまだ1回しか読んでないので理解が浅いのですが、これは3周くらい読みたいと思っているので、その後に校舎へ置いておこうと思います。
―ということで、振り返って自分が読んだ本を並べてみると、その年自分が何に悩んできたかがわかり易く俯瞰できると感じています。
今年の僕は、校舎長になったこともあってか、「広い視野の獲得」と「個人的な学力向上」が無意識下でテーマになっていたのかなと、そんな風に思います。
ちなみに次年度は多分、「コーチング」や「カウンセリング」、「アンラーン」といった言葉を重点的に勉強しているのではないかと感じています。これはただの予感ですが。
ここに列挙した本が、何かしらきっかけになっていれば嬉しいです。では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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