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白石校の中3・高3の受験結果が出揃いました。

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悔し涙を飲んだキミ、読め!

 

あれから一週間たったけど、気分はどうだい。

どこかまだ悔しい気持ちがある?それとも、もう吹っ切れたか?

あるいは・・そこから心に穴が空いたかのように、何も考えられていないかもしれないな。

 

俺にはその胸の内を推測することしかできなくて、

”多分”悔しくて仕方ない、”多分”辛い思いをしていると、

そうやって考えることが限界だよ。気の利いた声かけすらできやしない。

 

―発表があった当日、辛い報告を受けたとき、心に浮かんできたのは「ドラゴン桜」のこのシーンだった。

 

頑張る姿、現実に潰されそうな姿、笑ってる姿。

色んな顔が心に去来して、俺も「死ぬほど悔しい」と思ったよ。

なんで合格させてあげないんだと、神に八つ当たりしたい気持ちさえ湧いた。

あのときこの指導をしていればと、すごく後悔する気持ちもあった。

 

だけどそうやって過去のことを考えても、結局何も変わりはしない。

変えられるのは今の行動と未来だけ、というセリフ、聞いたことがあると思う。

皆より倍くらいしか生きてない若造の俺だけど、これは言える。

 

それは、このセリフは本当にその通りだということ。

そして受験は、人生を決め得る重大な出来事に思えるけど、

実は未来を何にも保証しないということを伝えたい。

 

合格は確かに嬉しい。不合格は確かに悔しい。

けどよく考えてほしい。

受かれば一生嬉しいのか?落ちれば一生辛いのか?

そんなバカげた話は無いだろう。

 

極端な例で言えば、受かったせいで、何か酷い目に遭うかもしれない。

逆に、受からなかったおかげで、何か幸運に出会えるかもしれない。

さらに言えば、5年、10年、20年という時間軸で考えていくと、この出来事がどう派生していくかなんて、絶対に読めない。

言っちゃあれだけど、考えるだけ無駄だとも思えてくる。

 

人生は思った以上に長い。結構生きてきたつもりの俺だけど、

実は平均寿命を考えると、折り返し地点に辿り着くまでまだ10年もあるんだってさ。

この世に生を受けて15年ちょいのキミは、人生という旅路において、今どこにいるんだろうね。

人生80年という時間軸を、山口県に置き換えて考えてみよう。

山口県 都道府県から地図を検索|マピオン

 

下関を出発したキミは、高校受験を終えた時点で、どこにいると思う?もう周南くらいに辿り着いたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はまだこの辺なんだよ。やっと下関を出て、美祢市らへん。

山口市にも入ってないし、防府市もまだ先、周南市も見えていない状況。

こんな序盤の序盤に起きた何かで、旅の全てが決まるとでも思う?

まだまだこれから人生は続くし、ステージは変わるし、色んな人がキミの前に現れる。

人生において可能性は無限大と言うけれど、これは夢を持てというポジティブな声掛けというより、

本当にそうだという、当たり前のことを言っているに過ぎないんだよ。

 

高校の頃、テストで7点を取ってた同級生は、こないだついにマイホームを建てたよ。結婚して、娘さんもいる。

俺の弟は20歳ちょいで社会に出たけど、25歳のときには結婚して、今は奥さん、娘、猫二匹と楽しく暮らしているよ。

でも、山口大学に受かって同じゼミに入ったヤツは、2週間で来なくなった。

国公立大学に受かった結果、劇的に変わった環境に耐えられず、うつ病に罹患した友達もいる。

 

つまり何が言いたいか。無責任に聞こえるかもしれないけど、言う。

受験、特に高校のそれで、人生は決まらない。ここから3年先の未来までが、うすぼんやりと見えるようになっただけに過ぎない。

楽観するのも、悲観するのも、実はちょっとズレた話なんだ。

 

でも、この1年間頑張り抜いたという経験、そして結果を受けて悔しいという強い想いは、人生を通じて大事にしてほしい。

いざというときにもう一度頑張ったり、心が折れそうだったりするときに自分を支えてくれるのは、

出した結果そのものじゃなくて、意外とその過程の感情とか、泥臭い部分の方が多いから。

 

本当はまだまだ伝えたいことは山ほどあるけれど、これ以上はただの自己満足、言い訳になるから自省します。

人生の一点で悔しい思いをしたからこそ、時間が経ってからこの思い出を「ま、振り返れば悪くなかったな」とほほ笑むことができる日が来ることを、影ながら祈っています。

 

では、縁があればまたどこかで会いましょう。キミの未来に、幸あれ。

俺は今、俺ができることを頑張りますけん。

 

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