① 睡眠時間を削る。
大体勉強というと、不思議なもので【寝ずにやるものだ!寝るのは甘えだ!】という信念で頑張る生徒がいます。
例えば昔の受験用語に、「四当五落」というものがありました。
意味は、「四時間睡眠で頑張れば受かる、五時間も寝ていれば落ちる」というものです。
・・・ところで不思議なことに、「学生時代、寝る間も惜しんで頑張ったから成績が上がったよ!!」という話を、僕はついぞ聞いたことが無いんですよね。
むしろ、「あれは大変だった・・」という思い出話とか、「あれはダメだったわ」という後悔とか、そういうことばかり耳にします。
ちなみに、寝不足時の脳の機能は、酔っぱらったときと同じレベルにまで低下するという話を聞いたことがあります。毎日酔った状態で勉強して、成績が上がる方が不思議ではないでしょうか。
東大・京大合格者の平均睡眠時間は、ちゃんと健全なラインです。つまり、きちんと寝ることは前提だと考えた方がいいでしょう。
https://goukaku-suppli.com/archives/1964#56
② 難解な参考書に固執する。
もう一つ多いのが、【学校から渡された参考書にこだわり続ける】というものですね。
自分の現在の力量からするとオーバーキルでしかない問題集に、歯を食いしばって立ち向かう・・。結果、それで力が付けばいいのですが、そうもいかないのが現実のようです。
印象的な思い出があるのですが、一番頭が良かった友人の家には、入門レベルの参考書が多数並んでいました。いわく、「その方がわかり易いし、早く進むし、わかるんよね」とのことでした。
参考書がわからないのは、力量が足りないのも要因としてはありますが、それ以前にギャップがすごすぎる可能性も高いです。
ここは素直に、その前段階の教材を導入して、その壁をステップアップで越えるように工夫した方が良いと思います。
③ 我流の勉強法で突っ込む。
いきなり質問ですが、以下の勉強法の中で、ほぼ研究で「意味なし」と結論付けられた学習法はどれか、わかりますか?
① アンダーラインを引きながら読む。
② 何度も同じところを読む。
③ 語呂合わせを作る。
④ 同じ単元を集中的に学習する。
⑤ 忘れる前に復習する。
では答えをば。それは、全てです。
少し考えれば不思議なのですが、我流で練習を重ねてスポーツが上手になるのは無理というのは理解しているのに、
勉強もそれが同じだとは気づいていない生徒はめちゃくちゃ多いです。(昔の自分もそうです)
例えば、勉強ができる生徒は、そもそも使っている学習法が違うという可能性も高いんですね。
この可能性は盲点だと思うので、日ごろ使っている学習法以外に知識が無い場合は、少し他のやり方を学んだ方が良いと思います。
―ということで、いつもと違う観点から書いてみました。
逆に言えば、ここに書いてあることを全部回避すれば、それだけで伸びる可能性もあります。
メンタルが不安定になる時期ではありますが、意識的に前向きに頑張りましょう!