こんにちは!!山口市・宇部市の学習塾『かわしま進学塾 宮野校』のヒゲです!!
今日は先日『日本語の数字の数え方が素晴らしい!』で話題になったあるイギリス人のツイートをご紹介します。
日本語、英語、フランス語でいろいろな数字をどのように言いまわすのかをまとめた表なのですが、
何点かざっくりとかいつまんでみると・・・
『12』の場合、日本語は『10+2』、英語とフランス語は『12を表す単語』となり、
『37』の場合、日本語は『10が3個+7』、
英語とフランス語の場合は『30を表す単語+7』となります。
しかし『94』の場合は、日本語は『10が9個+4』、
英語が『90を表す単語+4』なのに対して、
フランス語は『20を表す単語が4個+14を表す単語』という風に
日本語と比較すると一気に難易度が上がった感じです。
ここまでは英語もさして難しくはない印象ですが、
『50073』の場合、日本語は『10000が5個+10が7個+3』なのに対して
英語は『1000が50個+70を表す単語+3』となります。
大きな数に対するとらえ方が日本は百、千、万、億、兆・・・
と万以降は10000、10000の2乗、10000の3乗ごとに表し
(これを『万進法』と言います。)
英語は100(one hundred)、1000(one thousand)まではほぼ同じルールなのですが、
この次の桁を表す単語が100万(one million)となり、
以降10億(one billion)、1兆(one trillion)と1000、1000の2乗、1000の3乗と表します。
(これを『千進法』と言います。)
主に漢字圏文化と西洋文化圏において万進法と千進法の違いがある感じですね。
英語と日本語において、大きな数に関しては区切り方に違いがありますが
4桁以内の数においてはさほど違いがないと思います。
しかしながら、問題は『フランス語』の94の表し方です。
そして合わせて『97』に関する各国の数え方を見てみましょう。
スウェーデンは『90+7』
97=nittiosju
nittio=90、sju=7
ドイツは『7+90』
97=Siebenundneunzig
siebe=7、nundneunzig=90
日本は『9×10+7』
97=九十七
九=9、十=10、七=7
と英語、スウェーデン語、ドイツ語は日本語と同じような感じです。
で、問題のフランス語は
『4×20+10+7』
97=quatre-vingt-dix-sept
quatre=4、vingt=20、dix=10、sept=7
フランス語は60代までは普通なのですが、何故か70以降が特異な感じで、
70を3×20+10、80を4×20、90を4×20+10と表します。
しかもこうなった理由がフランス語学上判明していないということらしいです。(諸説あり)
でも、もっと複雑な国もあって・・・
デンマークは『7+(-1/2+5)×20』
97=syvoghalvfemsindstyve
syvog=7、halv=1/2、fem=5番目、sinds=×、tyve=20
halvfem=5番目の1/2=-1/2+5(1番目の1/2=1/2=-1/2+1、2番目の1/2=1+1/2=-1/2+2・・・)
と97を表すために分数を用います。
ウェールズ(旧)は『2+5+10+4×20』
97=dau ar bymtheg a phedwar ugain
dau=2、ar=上の、bymtheg=pump+deg=5+10、a=と、phedwar=4、ugain=20
今は「9×10+7」とする新式が一般的になっています。
アランブラック語(パプアニューギニアの一部)は『20 × (2 + 2) + 5 × (2 + 1) + 2』
97=yima hosfihosfi tir hosfirpati hosf
yima=20、hosfi=2、hosfi=2、tir=5、hosfi=2、rpati=1、hosf=2
アランブラック語には、1、2、5、20を表す語しかなく、その組み合わせで数を表しています。
97=アラワンペ・イカシマ・ワンペ・エアシクネ・ホッネプ
アラワンペ=7、イカシマ=と、ワンペ=10、エ=あと(-)、アシクネ=5、ホッネプ=20
ワンペ・エアシクネ・ホッネプ=あと10で5×20=-10+5×20
ンドム語は『36×2+18+6+1』
97=nif thef abo tondor abo mer abo sas
nif=36、thef=2、abo=と、tondor=18、abo=と、mer=6、abo=と、sas=1
ただ数を数えるだけでもこんなに様々な方法がありますが、
つくづく日本に産まれてよかったなぁ
(デンマーク語とかンドム語じゃなくてよかったなぁ)って感じですね。