山口市・宇部市の学習塾「かわしま進学塾」の野上です。
山口・宇部の私立入試もひと段落。受験生は山口県の公立高校入試に向けて、ラストスパートです。
今回は、「山口県公立高校入試」数学入試への最終準備方法について書いていきます。
1.基本問題は必ず正解すること
数学の傾向として、第1問は1点×5問、第2問は2点×5問で計13点です。
ここでは、必ず満点をとりましょう。
もし、ここで-2点のミスをしてしまうと、全部できた人と比べると当然2点の差がつきます。この差を取り戻そうと思うと他の人が間違える問題で自分だけ正解してやっと追いつきます。
基本的な問題の不正解は大きなリスクです。
しっかりと傾向を知り、丁寧な見直しを必ず行う習慣が重要です。
2.難問に固執しないこと
満点を取らないと合格できない高校はありません。
県内最上位の高校でも、各教科で8割超の得点がとれれば必ず合格できます。
満点を取ろうとすると、難しい問題に固執してやり直しの時間が取れておらず、結局点数が伸びないことにつながりかねません。
こういった傾向は、特に「数学が得意な人」が陥りやすいのです。
図形の難問であっても配点は2点、高くても3点。10分近くの時間を犠牲にして1つの問題に拘らなくても、残り48点分の正解に向けて時間を使ったほうが、安定した点数をとるには効果的です。
捨てる勇気、取り組まない勇気を持つことも重要な攻略法です。
入試前に8(2)は、難しいと思ったら捨ててもいいからな、とよく言います。
入試後に、どうやった?と生徒と話をしていたとき、
「先生の言ってた通り、8(2)は読んでもないよ、すっとばした笑」という子もいました。
伝わっていたのか、伝わっていなかったのかわかりませんが、この子もきっちりと最上位の高校に合格できましたよ。
3.過去問は時間を測って取り組むこと
過去問の取り組みは「問題傾向を知る」ことが第一の目的です。
そこで必ず時間を測りましょう。
山口県の入試は50分です。時計を使ってきっちりと測りましょう。
できれば、40分ですべて解き終わる、長くても45分です。
残った時間は、見直しをして、もうちょっとで解けそうっだった問題に戻ります。
入試本番は緊張もするし、そのせいで思考パニックになっていつも通りできるとは限りません。
本番は練習よりも解いていくのに時間がかかることを想定して練習しましょう。
4.過去問は最低5年分取り組むこと
過去問は3年分やって、初めて傾向が見えてきます。
5年分やると、2年おき、3年おきにでやすい問題にも気づけるようにもなってきます。
10年分やるとより多くの慣れも出ますが、出題傾向の変化もあります。
残された時間も踏まえても、最低5年分は入試までに解き終えましょう。
5.やり直しのOKラインを定めること
これは受験生に限らずいえることですが、勉強をする上で重要なことです。
次に同じ問題と出会ったときに必ず正解できるか、これを徹底してください。
ただし、やり直しといっても、受験する高校レベルを踏まえてラインは設定してください。
例えば、30点とりたいのなら、やり直しは40点分でOKです。
50点分すると、難問に時間がかかり、結局きちんと理解できないまま時間だけを浪費することになります。
以上、入試数学の5大ポイントでした。
公立入試まであと1か月ちょっと。頑張る受験生の参考になれば幸せます。