こんにちは。
山口市の学習塾「小さな学び舎たかおか塾」の徳山です。
今日は私が大学生のときに習った心理学の話を一つ。
昔、一人の学者がいました。名前はワトソンさん。(行動主義の提唱者、心理学者)
彼は「人は遺伝で決まるのではない!経験がほとんどすべてを決めているのだ!」と考えていて、
特に赤ちゃんは何も書かれていないホワイトボードのような存在で、
経験とともに人格、知性、運動能力などが決まっていくのだと主張したのです。
彼はこんなことも言っています。
「私に12人の子どもを預けてくれれば、弁護士、政治家、犯罪者、どのような人でもお好みに応じて育ててみせる」と。
実験はある程度成功。
12人の子どもは彼が狙ったように成長しました。
ただし、この話にはオチがあり、
彼の実の子どもは、グレてしまったそうです(笑)
発達心理学の有名な話ですね。
つまり彼は子どもに目標がないことや、色々な意味で成長ができていないのは、
環境をそう整えていないからだ、と考えたわけです。
原因が100%環境にあるという考え方は今では極端な考え方だとされていますが、
原因の大多数が環境にあるという考え方は今でも正しいとされています。
また、こんな話もありました。
ある少年はしょっちゅう小学校に遅刻していくそうです。
そこで担任の先生は遅刻するたびに少年を叱りました。
それを何度も繰り返すうちに少年は遅刻をしなくなりました。
代わりに学校に来なくなりました。
これも心理学の有名な話です。
ここで気を付けないといけないのは叱るのがいけないということではありません。
目的に対するアプローチの仕方が間違っていたんです。
原理は簡単。
生き物は
①ほめるとやる方向に変わる。
②叱るとやらない方向に変わる。
です。
少年は遅刻して叱られたので、何をやらなくなれば叱られなくなるのかを考えたのです。
つまり何かをやめさせたいのなら叱り、
何かをやらせたいのならほめないといけないそうなんです。
生徒たちが塾に来てお父さんお母さんに褒められたくて頑張っている、
または褒められたからうれしくて頑張っている子はたくさんいます。
が、怒られたからやる気をだして頑張っている子はほとんどいません。
ちょうど学校のテストが終わってすぐに次のテストが始まる時期です。
やってないのに褒めろとは言いませんが、少しでも頑張っていたら、言いたいことをぐっとこらえてまずはほめてみてはどうでしょうか。