楽しい夏休みも終わり、
新しい学期が始まる。
新しいスタートでウキウキしている
子どももいれば、
様々な悩みを抱え苦しんでいる
子どももいます。
9月1日は、一年で一番自殺が多い日です。
毎年100人以上の子どもが
亡くなっているそうです。
今回は、「#学校がしんどい君へ」
というテーマで漫画を募集された企画で、
入賞した作品を紹介します。
学校がしんどい君へ
「不登校の自分を否定してあげないでほしい。
1番自分を守れるのは、自分だから」
そう語るのは、「学校がしんどい君へ」
という漫画を投稿した、奈良県在住の
りゃこさんです。
「かっぱ」が主人公の作品は、
不登校だったりゃこさんの体験が
もとになっています。
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ある日、
風邪で学校を休んだことをきっかけに
「何かがはじけてしまった」と話します。「もう頑張れない」
学校に行こうとすると、頭が痛くなったり、
トイレが近くなったり。親に車で学校に送ってもらうも、
車から降りられない。迎えに来た先生に半ば無理やり連れ出され、
泣きながら見た景色が鮮明に思い出されます。「誰もわかってくれない心細さ、不安……、
ふとしたときに思い出すと泣きそうになります」「ダメなことをしているという意識がずっとあった」
というりゃこさん。
主人公を「かっぱ」にしたのも、
「人間で描くと、当時のことがリアルによみがえってきてしまうから」。大人になっても不登校の頃の罪悪感が、
心に影を落としていました。転機は2年ほど前、
子どもの頃からお世話になっている
カウンセラーの言葉だったといいます。「これまでの、昔の自分も大切にしてあげてね」
すぐにカウンセラーの言葉を受け入れられた
訳ではありませんでした。でも少しずつ、学校に行かなかったことを
「自分を守るための行動だったんだ」と、
思えるようになったといいます。「学校に行き続けていたら、更に追いつめられて、もしかしたら死んでたかもしれない。幼いながらに自分を守ろうと頑張っていた自分を、『大丈夫だよ』と包みこんであげたい、と思うようになりました」
当時の自分を慈しむように、
りゃこさんは話してくれたそうです。漫画「学校がしんどい君へ」の最後では、
大人になったかっぱが現れ「辛かったね 心細かったよねぇ」と、
子どものかっぱを優しく抱き寄せます。幼いかっぱはぽろぽろと
涙を流すのでした。経験を漫画にすることが、
心の整理になるといいます。「当時のさみしさが浄化されるような、昔の自分を救うような気持ちで描いています」
と、少しはにかみながら
話してくれたそうです。入賞の連絡に
「自分の気持ちが他の人の心にどう映るのか、
ドキドキしていました」という、りゃこさん。
「不登校の子に、自分だけじゃない、って思ってもらえたらいいなと思います。『学校に行きたくない』という気持ちは、自分を守ろうとしてるのだから、どうか自分を責めないで。自分のことを一番ケアしてあげられるのも、自分だから」
出典元:corkbooks.com
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実際に不登校の時期を経験した人からの
メッセージは心に届くかもしれません。
心の痛みはひとりひとり違うかもしれません。
無理をして最悪の結果を招くこともあります。
親として大切な子どもを守るために、
一緒に話す時間、一緒に過ごす時間を
大切にしたいものです。
この記事がそんな悩みを抱えている家庭の
一助になれば嬉しいです。