ごめんなさいね おかあさん ごめんなさいね おかあさん ぼくが生まれて ごめんなさい ぼくを背負う かあさんの 細いうなじに ぼくは言う ぼくさえ 生まれてなかったら かあさんの しらがもなかったろうね 大きくなった このぼくを 背負って歩く 悲しさも 「かたわの子だね」とふりかえる つめたい視線に 泣くことも ぼくさえ 生まれなかったら この詩の作者は山田康文くん。 生まれた時から全身が不自由で 書くことも話すことも出来ない。 養護学校の向野先生が康文くんを抱きしめ 投げかける言葉が康文くんのいいたい言 ...