芝生の感触を確かめるように、米大リーグ、パイレーツの桑田真澄投手が10日、ヤンキースタジアムの左翼のブルペンから小走りにマウンドに向かった。表情は淡々としていた。心の内にある喜び、緊張、不安を見せまいとするかのようだった。39歳2カ月。海を渡って本場の野球に挑戦するという若い日からの夢がかなった瞬間だった。 PL時代、キーヨンと二人で何度も優勝。 キーヨンの変わりに巨人入団。 投げ方がかっこいい。 怪我をしてもくじけることなく努力を惜しまない。 生き方がかっこいい。 日本で力が衰えたあと、夢を追いかけて、 ...