こんにちは!!山口市・宇部市の学習塾の川島乃です!!
7月15・16日に東進生の受験生を中心に山口徳地青少年自然の家で夏合宿を行いました。
合宿内で受験生のみんなに、この夏絶対に克服したい弱点単元をピックアップしてもらい、それぞれどれくらいの時間がかかるか計算してもらいました。
そして、夏休みの間に捻出できる勉強時間を考えてもらい、その計画が可能かどうかを検証し、私のゴーサインが出た生徒から順次宣言をしてもらいました。
勉強でも仕事でも遊びでも、何をするにも時間を使います。
そして使える時間には限りがあります。
夏休み前に「勉強に使える時間」と「習得に必要な時間」を把握しておくことは非常に意義のあることです。
その宣言については最後の動画をご覧ください。
さて、その宣言動画を観ていただく前に、隠れエピソードを紹介します。
2年前の3月。
これまで延べ1500件近くの教育相談や面談をしてきた私ですが、一生忘れることのできない入塾面談をしました。
現高3生、Aくんの入塾面談です。
お母さんとAくんと私の三者面談でした。
高校の勉強の厳しさ、東進の学習システム、諸々を説明し終わったあと、お母さんが私と二人で話がしたいとおっしゃいました。
Aくんを自習室に通したあと、面談室に戻った私はお母さんから信じられない言葉を聞きます。
「私は末期がんです。おそらくAの大学受験を最後まで見届けることはできません。そのあとのことはどうぞよろしくお願いいたします。」
言葉を失いました。
私はどんな顔をして何と答えたのかはっきり思い出せません。
お母さんはAくんに病気のことは話していましたが、もう治らないということは伝えていませんでした。
Aくんは高1の4月上旬に私が行った進路希望調査で第一志望から第五希望まで一貫して「医学部」と書きました。
胸が締め付けられました。
彼がどういった気持ちで「医学部」と書いたのか、想像の域を超えないため私がどうこう書きはしません。
ただ、これほどいろんな意味で「何とかしてあげたい」と思ったことはありませんでした。
それからお母さんと何度か二者面談をしました。
私に気を使わせないようニコニコと笑いながらAくんの家庭での様子を話してくれました。
「お体の調子はいかがですか?」
と、毎回聞いてはいましたが、「良くも悪くもありません。」と毎回笑顔で答えてらっしゃいました。
そして、二者面談の最後に保護者の方が必ず口にする言葉、
「先生、今後ともどうぞよろしくお願いします。」
この言葉をいつもとは違う気持ちで私は聞いていました。
夏合宿の4日前、お母さんは亡くなりました。
センター入試まであと半年。
二次試験まであと8か月。
大学入学まであと10か月。
きっとお母さんはそんなことを常に考えていたのだろうと思います。
彼は誰からも好かれる本当にいい子です。
成績も優秀。
努力もしっかりできます。
スマホも校舎に来たら必ずぼくに預けます。
そんな彼だから、お母さんが亡くなった大変な時でも、夏合宿を欠席するという旨の連絡を律儀にしてくるのだろうと思っていました。
でも、連絡はありませんでした。
そして、
集合時間に超笑顔で超元気に登校してきました。
「そのあとのことはどうぞよろしくお願いします。」
お母さんの言葉がよみがえりました。
この動画には当然Aくんも登場します。
本当に元気いっぱい宣言しているので、KAWASHIN関係者以外は誰がAくんであるかはわからないでしょう。
お母さん、Aくんの宣言聞いてくれましたか?
あとのことはお任せくださいね。
受験生たちの夏宣言!
全員にエピソードがあり、それぞれの想いがあります!
ぜひとも聞いてあげてください!!!