僕は就職して2年目に挫折を味わった。 初めて校舎の責任者を任された。 大先輩のあとで、まったくキャラが違う。 もちろん教室運営なんてものは、身についておらず生徒がドンドン辞めていった。 5人目が辞めたあと、電話が鳴った。 退塾の話だった。 僕はその生徒が辞めたら、責任者を降ろしてもらおうと思っていた。 自信はなくしていたが生徒への愛情だけは負けたくなかった。 僕の気持ちが通じたのかその生徒は続けてくれることになった。 その生徒の名前は今でも忘れない。 それからは残ってくれた生徒達に愛情を注ぎまくった。 卒 ...