まず、リーディング分野について。Part1の『空欄補充』について考えてみます。
2級までは『文法』を選ばせる問題が少し混ざりますが、レベルはあくまでも『超標準』です。
参考書等の一番初めの例文レベルですので、未履修であっても、広く浅く、基本の構造は理解しておくべきです。
また、『単語・熟語の空所補充』については、専用の単語帳を使って、最速で詰め込んでいくのが手っ取り早いです。
しかし、あくまでも『訳すことができれば』OKとしましょう。
リーディングで広く単語力を使いますが、日本語を英語に直す問題は基本的にありません。
また、英作文においても、難解な英単語・文法は無用です。
ということで単語については、『訳せればいいや!』と割り切り、最悪でも『良い意味か悪い意味か』くらいのアバウトなイメージだけでも覚えましょう。
次に、読解について。
特徴は、とにかくテーマの幅が広く、バックボーンとなる国語力や知識がないと、人によっては苦戦するというのが一番かな、と。
ぱらぱらと過去問や予想問題集をめくってみても、
潜水艦の歴史、プロゴルファーの成り上がりストーリー、戦時中の話、昆虫食等、サイエンスな話からヒストリーまで、本当に万遍ないです。
そもそもの素養が弱すぎると、訳しても意味が分からない!なんてことに繋がります。
様々な問題を解いている内に、特定のテーマが苦手であれば、ネットで調べるなどの工夫は必要だと思います。
尚、センター試験のために速読ばかり練習していると、英検で案外すっ転ばされることがあります。
実際、英検は冷静に時間を計ってみると、結構な時間を長文に使えるという印象です。
求められる力は、あくまでも『精読』。
筆者の意見はどっちだ?立場はどっちだ?人物関係はどうなっている?
などを丁寧に追うことで、高得点に繋がるといっても過言ではありません。
そこをおざなりに速読ばかりこなしても、頭打ちになってしまうだけです。(僕がそうでした)
―とりあえず、論理を追っかけるためには、以下の単語(いわゆるディスコースマーカー)は知っておいた方が良いと思います。
However『しかしながら』
In fact『実際は』
Though『~けれども』 等
次に、リスニングについて。
こちらは、何を言っているか”ほとんど全て”分からない状態であれば、台本を見ながらじっくりと『精聴』に充てましょう。
単語と音を脳内で一致させること。これが第一ステップです。同時に音読するのも効果が高いです。
そして、ある程度の耳が出来てきたら、リスニングは毎日必ず繰り返しましょう。
厄介なことに、リスニングは日々の継続でじわじわと伸び、しかし1日でもサボると大幅に能力が落ちます。
携帯に音声を入れたり、音楽プレーヤーに入れたりと工夫をし、10分でも15分でも、英語の音声を聴くことを心がけましょう。
―解き方のコツについては、やはり頭の中でイメージを作ることだと思います。
どういった間柄の人物がどこで話しているのか。それが掴めれば、些細なところを聞き逃しても、何とか答えを選べます。
集中が分散しない程度に、メモを取るのも対策として使えます。頭の中で情報を保持するのが難しければ、簡単な覚え書きを残しておきましょう。
ライティングについては、奇をてらった文も、難解な英文法や英単語がふんだんに使われたそれも、不要です。(逆に点が下がります)
ある程度はテンプレート(つまり型)がありますので、それに合わせて、『ミスのない』文を書くことが大切です。
基本どの参考書にも載っている話ですので、テンプレートについてはお手元の教材から探していただければと思います。
二次試験については、まだ一次も終わっていないので、ここでは割愛致します。
―長々と書いてきましたが、再掲するとすれば、以下のことには強く注意してください。
『全体ではなく、”全技能それぞれで6割”を超えないと、合格は厳しい!』
よく考えれば、実用的な英語の技能を計るテストに、ライティングが0点で受かるわけがないですよね。
そういう意味では、一層試験がフェアに、そして使えるものになったのではと感じます。
ということで、英検に関する情報のまとめを、ここで終わりにしたいと思います。
何か参考になる情報があれば、僕としても嬉しい限りです。
では、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!