そんな経験を経てきた私にとって、
どんな仕事でも差別されずに
必要とされる仕事は有り難く、
とてもやりがいのある事。
来年で55歳を迎えますが、日々喜んで
トイレの清掃を行い、利用者が快く
使用出来るよう心がけて
ピカピカにしています。
清掃中は、もちろんトイレ前に
「清掃中」の立て看板を置いて
作業をしますが、それでも利用者は
どんどん入ってきます。
普段、利用者にとっては『空気』の
様な存在である私達は、特段気にも
しませんが気にもされていません。
それぐらいが丁度いいのです。
しかし、ちょうど1年程前にとても
嫌な経験をしました。
いつも通り男子トイレの清掃に入り、
小便器をゴシゴシと掃除していた
時です。
ビジネスタワーでもあるそこでは、
丁度どこの企業も新卒採用の面接を
行っている時期でしたので、
大学生などリクルートスーツに
身を包んだ若者が頻繁に
出入りしていました。
私が小便器を丁寧に掃除していると、
笑いながらまだ初々しい姿の
大学生2人がトイレへ入ってきました。
そしてすぐに小便器を掃除する
私に向かって酷い言葉呟いてきました。