こんにちは。
山口市の学習塾「小さな学び舎たかおか塾」の徳山です。
最近、大学入試の推薦を希望している生徒が、
志望理由、自己PRがわからない、とよく悩んでいます。
なので今日はそのことにのついてのお話。
シミュレーション
『最近、自分も含めて家族が忙しく、家事をする時間が全くとれません。そこであなたは家政婦を雇いたいと思いました。・・・そして家政婦希望の方が履歴書をもってやってきました。』
リアルに想像してくださいね。
家政婦とはいえ赤の他人。
それが自分の家に入ってくるわけです。
問題のある人は絶対に嫌ですよね!!
ちなみに私は死ぬほど嫌です。
だから雇わないといけないとしたらせめていい人を!
どんな人なのかを面接でしっかりと見極めましょう!
ピンポーン。
家政婦希望の方がやってきました。
あなたは玄関に行ってドアを開けます。
「はじめまして!家政婦の募集を見て応募した〇〇というものです。本日はお時間を取っていただきありがとうございます!」
はい、ストップ。
これを面接会場でやりましょう。
入室する際はノックをしましょう。(例の場合は呼び鈴」
勝手に他人の家の扉は開けませんよね。
「どうぞ―」と言われてから開けましょう。
初対面ですよ。
自己紹介をしましょう。
勝手に人の家に入らないですよね。
勧められてから入室してください。
その際は「失礼します」といいますよね。(家の場合はお邪魔します)
人の家のイスに何も言われずに座らないでしょう?
これも勧められてから。
では続けます。
履歴書を先に受け取ります。
あなたはどこを見ますか?
名前、年齢、学歴、志望動機、その他の希望など。
見ませんか?
見るならもちろん大学の面接官も見るのでしょう。
その際に書かれている志望動機を想像してください。
なんて書かれていたら「うわっ無理!」て思いますか?
例①家が近いから。
これで採用する人の気が知れません。
例②お金が必要なんです!
これも採用する理由にはなりません。というかなんか事情がありそうで怖いです。
例③外から見てとてもきれいなおうちでいいな、と以前から思っていました。そこで働きたいと思ったからです。
相手が働きたい理由ではあってこちらの採用する理由になっていませんね。
例④昔、テニスをやっていたので体力には自信があります。
もはや志望動機ですらなく、正直テニスをやっていたかはどうでもよいですね。
例⑤一般的ではない変わった理由
確かに印象には残るでしょうが、大事なのは特別感ではないです。
ではここに無難な内容が書かれていたらどうでしょうか。
例⑤家事が得意で、以前に家政婦の経験もあります。最近、時間が空いたので何か仕事をしたいと思っており、ちょうど募集しているのが目に入ったので応募しました。
・・・いいんじゃないでしょうか。
少なくとも不採用にする理由はありませんね。
ここでなんでうちじゃないといけないと思ったんですか?とかは聞かないでしょう?
志望理由はあくまで志望理由なので、なぜ自分が応募したのかがわかりやすく書かれていればそれでよいのです。
では続けましょう。
面接が始まります。
質問「どうして家政婦の仕事に応募してくれたのですか?」
ここで志望動機が履歴書と違ってたらアウトでしょう。
というか普通一緒です。
さあこの後なのですが、なんて質問しますか?
いろいろな質問があると思います。
しかし、目的は一緒。
それは、今あなたの目の前に座っている人はどんな人なのか?ということです。
趣味、聞くかもしれませんね。
長所、短所、聞くでしょう。
自己PR、してもらうと手っ取り早いですね。
休日の過ごし方、性格などなど。
全て、どんな人なのかを知るための質問です。
以前、どんな部活をやっていたかはどうでもよいです。
しかし、その部活でどんなことを感じ、生きてきたかは知りたいです。
どんな専門知識を披露されても仕方がないです。
どんな知識に興味がある人なのかは知りたいです。
面接をするときは自分がどんな人間なのかをわかりやすく伝えましょう。
だって変な人を自分の家に入れたくないじゃあないですか。
そのうえで最後に。
ここまでの流れ。
全てやってきた人が無表情だったらどうですか?
逆に笑顔だったら?
どちらを採用しますか?
もし緊張していて、かんでしまったら?
内容を忘れて話がつっかえてしまったら?
それだけで不採用にあなたはしますか?
こういったことに模範解答はありません。
しかし、明らかに目的に沿っていない間違った解答はあります。
志望理由書を書くとき、面接の練習をするとき。
何を気にして練習するのかは間違えないようにしましょう。