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今日は中1の男の子の目に涙が。方程式の計算問題10問。6問間違えていた。
 頭を自分でガンガンたたいていた。目をこすっていた。また、頭をガンガンたたいていた。そして、目が赤くなった。そして、涙が流れた。
 僕は前に座り見て見ぬ振りをしていた。その行動に出た生徒は、その後に授業についていけないと家で叫び辞めてしまうか、なにくそーっとがんばりはじめるかの、どちらかだ。
今年の勝敗は1勝2敗。でも、どうしようもない。励ましてあげてもその子のためにならない。このまま、計算ができずに将来苦労するのは目に見えている。それを、甘く許してあげることは、その子のためにならないと考えている。僕の塾は最高のめんどうみを売りにしている。とことん面倒を見る。それだけに妥協はしない。許しもしない。その厳しさについていけている生徒の結果は徐々に表れてきた。
 僕は、ここが彼のターニングポイントだと思う。悔しさで頭をたたき涙した。この涙を無駄にするなよ。
 彼はその後、テストに合格し暗唱も合格しにこやかに帰っていった。

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